世界中の赤ちゃんの命を守る
医療者の力になりたい

エレコムは、世界中の赤ちゃんの命を守る医療者の力になりたいという想いから、本製品を開発致しました。
実践的で効果的なシミュレーション教育を支える補助デバイスを提供し、医療者が確かな技術を身につけられるようサポートすることで、1人でも多くの赤ちゃんが救われるよう、貢献していきます。

赤ちゃんを抱いている母親の写真
わたしたちの想い 救いたい世界

新生児蘇生法で目指す世界

世界において出生時に呼吸循環不全で亡くなる新生児の割合は23%。先進国では0.1%未満となっていますが、新興国では40%以上と依然として高い死亡率となっています※1
新生児蘇生法が適切に実施されれば、90%以上が蘇生できると言われており、適切な訓練を受けた医療者が出産に立ち会うことで命を救える可能性が高いことが示されています※2
エレコムでは新生児蘇生法訓練用シミュレーターの提供および教育訓練機会を増強することにより、適切な新生児蘇生を施せる医療従事者の育成に貢献していきます。

世界における子どもの死亡の現状

5歳未満児の
死亡数※1

年間
0
万人以上

赤ちゃんのピクトグラム

2021年には500万人の子どもが
5歳の誕生日までに亡くなりました

5歳未満児死亡のうち
新生児死亡数が占める割合※2

0%

47%の円グラフ

5歳未満児死亡のうち230万人は
生後28日未満に亡くなっており、
その割合は最大となる47%を占めています

出生時の呼吸循環不全で
亡くなる新生児の割合※2

0%

23%の円グラフ

先進国では新生児仮死による死亡率は
0.1%未満となっていますが、
新興国では40%以上と
依然として高い死亡率となっています

引用:
※1 UNICEF Data, “Levels and trends in child mortality”,
※2 National Library of Medicine, “Survival status and predictors of mortality among asphyxiated neonates admitted to the NICU of Dessie comprehensive specialized hospital, Amhara region, Northeast Ethiopia”


課題に対するアプローチ

新生児蘇生法シミュレーター
Saving baby

目指したのは、低コストで、
教育効果が高く、
操作が簡単な
新生児蘇生法訓練用シミュレーター

新生児蘇生法シミュレーターの簡易的な図

訓練用聴診器と専用アプリをインストールしたスマートフォン(コントローラー)とタブレット(モニター)をBluetoothまたはインターネットで接続して使用することで、低コストでより実践的な訓練が出来るシミュレーターを実現しました。

訓練用聴診器はチェストピースを新生児マネキンにあてた時のみ、講師が任意で設定したシナリオと連動した心音の聴診が可能です。 また、模擬モニターであるタブレットには心拍数・酸素飽和度・心電図波形が表示され、訓練生の処置状況を見て講師はコントローラーによりバイタル情報を変更できます。
さらに模擬モニターは新生児の泣き声の再生にも対応しています。 専用のアプリケーションを市販されているスマートフォンおよびタブレットにインストールするだけで使用可能で、従来のシミュレーターと比較して低コストで導入することができます。

お持ちのスマートフォン・タブレットと接続して使える、新生児蘇生法シミュレーション訓練補助デバイスです。専用アプリと連動し、直感的な操作が可能。従来のシミュレーターと比較して低コストで導入でき、指導者・訓練生の両方にとって実践的で効果的なトレーニングを実現。世界中のあらゆる環境における、新生児蘇生法の習得・技術向上を支援します。

製品概要動画

パッケージの内容
型番:HCS-NRT01BT

デバイス本体
Bluetoothチェストピース

Bluetooth®チェストピースを聴診器に取り付け、スマートフォン、タブレットと接続して使用する、新生児蘇生法シミュレーション教育の補助デバイスです。

付属ケーブル

付属品

USB充電ケーブル
(USB-A - USB Type-C™)

付属のUSB Type-CTMケーブルで充電できます

取説アイコン

取り扱い説明書PDF

ダウンロードはこちら

使用するもの

訓練用IoT聴診器アイコン

訓練用IoT聴診器
(チェストピースを
取り付けた聴診器)

新生児マネキンの胸で聴診したときに心拍数が聞こえる仕組みを実現

取説アイコン

講師用コントローラー
(スマートフォン+アプリ)

講師が心拍やSPO2等のバイタルデータ、赤ちゃんの泣き声の設定が可能

取説アイコン

モニター
(タブレット+アプリ)

コントローラーで設定したバイタルの表示、赤ちゃんの泣き声の再生

活用方法

IoT聴診器、スマートフォン、タブレットを専用アプリケーションと連動させることで、
  既存の新生児マネキンを用いた効率的で質の高い新生児蘇生法の訓練が可能に

使い方動画

新生児蘇生シミュレーターの仕組み

  • 講師がコントローラー(スマートフォン+アプリ)から心拍数やSpO2等のバイタルデータを操作。

  • 講習生がIoT聴診器で心拍を聴診、モニターに表示されるバイタルデータを確認し、判断する。

  • 新生児蘇生の実践に近いシミュレーションができる。

  • モニターから新生児の泣き声も再生可能。

取り扱い方説明図

訓練用聴診器と専用アプリをインストールしたスマートフォンやタブレットとBluetoothまたはインターネットを経由して接続します。
講師は、コントローラー(スマートフォン)で心拍数や酸素飽和度値を設定・調整でき、それがリアルタイムで訓練用聴診器とモニターに同期されます。訓練生はリアルな心音を聴診することができ、赤ちゃんの泣き声も再現可能です。

Online Manual Site
オンラインマニュアルサイト

解決できる課題

世界の医療者へ届ける

エレコム株式会社は、
企業の社会的責任を果たし、
事業を通じた世界の社会課題解決を
目指す取り組みの一環として、
京都大学・立命館大学との
「新生児蘇生法訓練用シミュレーター」
共同開発に参画し、
「Saving baby」を製品化しました。
日本の新生児蘇生法専門家の協力のもと、
同じ目的をもった
NPOや企業と連携しながら、
途上国を中心とした各国の医療教育現場に
本製品を届けることにより、
新生児蘇生法教育の質の向上と
医療者の職能拡大を目指します。

取り扱い方説明図

商品開発・提供

エレコム株式会社のロゴ

エレコム株式会社

パートナー団体/企業

認定NPO法人あおぞらのロゴ

認定NPO法人あおぞら
(カンボジア・ラオス)

特例認定NPO法人ASHAのロゴ

特例認定NPO法人ASHA
(ネパール)

株式会社SOIKのロゴ

株式会社SOIK
(コンゴ民主共和国)


各国における活用事例

日本の新生児蘇生法専門家の協力のもと、
世界で保健・医療分野における支援に
取り組んでいます。
これまで6カ国で
エレコムのシミュレーション教育補助デバイスを
活用した新生児蘇生法講習が実施され、
900名以上の医療者が受講。

カンボジア

  • カンボジア最大の国立病院テチョ・サンテピアップ国立病院の小児科にて、デバイスを使った新生児蘇生法研修を実施(2023年~)

  • カンボジアの母子保健分野の医療を担う、国立母子保健センターへデバイスを3台寄贈(2023年)。

  • コンポンチュナム州病院産科へデバイスを寄贈(2023年)

カンボジアの写真

ラオス

  • 2023年6月、国立健康科学大学及び国立マホソット病院シミュレーター3台を寄贈。

  • 同年7月より医学生、インターン、研修医の病院内ローテーションNICU研修に導入。研修医および医学生の終了時試験でも活用中。

モンゴルの写真

モンゴル

  • 厚生労働省の令和6年度・7年度「医療技術等国際展開推進事業」として日本周産期・新生児医学会 新生児蘇生法委員会と連携し、「モンゴルにおけるシミュレーション補助デバイスを活用した新生児蘇生法研修導入事業」を実施。

モンゴルの写真
メッセージ

専門医が勧める
新たな新生児蘇生トレーニング
デバイス

近年、高機能シミュレーターの出現によりシミュレーション教育は大きく変貌してきています。高機能シミュレーターは蘇生モデルが心拍や呼吸、声や呼吸音などを発し、学習者の自律的な気づきや学習を促すものですが、その高価さゆえに導入されている施設は限られていて、未だ普及には至っていません。
その問題を解決すべく、より安価でより使いやすい補助デバイスの開発を(株)エレコムと共に行ってきました。このSaving Babyをお手持ちの蘇生モデルに加えただけで、高機能シミュレーターを使用した場合とほぼ同等のシミュレーションを行うことができます。最近は日本国内のみならず、途上国においても医療人材育成のためのシミュレーションが行われています。この廉価で効果的なデバイスは途上国の医療人材育成に希望の光を与えるものです。Saving Babyを用いることで、学習効果の高いシミュレーションが世界のどこででも行われる可能性があり、たくさんの命が救われる未来があります。

嶋岡鋼先生の写真

嶋岡 鋼 
(新生児科医・小児科医)

日本周産期・新生児医学会 
新生児蘇生法委員会
E.I.T.(普及・教育のための方策)に関するワーキンググループ長
産学協働ワーキンググループメンバー

嶋岡鋼先生のレクチャー風景1
嶋岡鋼先生のレクチャー風景2

エレコム株式会社

エレコム株式会社

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誰にとっても身近に、気軽に、生活の中に取り入れられる製品群をデジタルで繋がる形で提供することで、自身の状態把握に加えて、自身にあった様々なヘルスケアサービスをより効果的に受けていただけるような世界を目指します

エレコムのロゴ

エレコム株式会社 ヘルスケア事業部代表
執行役員 部長 医師 葉田甲太

エレコム株式会社 ヘルスケア事業部代表
執行役員 部長 医師 葉田甲太

エレコムのロゴ

このたび、さまざまな国や地域の子どもたちの命を守りたいという想いで開発した新しい製品が完成し、その第一歩として活用が始まることを大変光栄に思います。エレコムは、多くの先生方と連携し、医療が届きにくい地域を含め、より多くの新生児の命を守る活動を支えるため、この製品の提供を進めてまいります。
私たちの取り組みが、各国の医療従事者の技術向上と救命率の改善に貢献し、尊い命を救う一助となることを、心より願っております。

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2023.08.20