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2025.03.06

SNSで話題!
変化するライフスタイルに寄り添う、クリップタップの開発秘話

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ホットプレート使用時や在宅ワークをする際、「この場所に電源があったら便利なのに...」と思ったことはありませんか?電源タップを常設できないダイニングテーブルに、一時的に電源を設置できるちょっと便利な電源タップが当社製品にはあります。
今回は、日常の小さな不便を解決する「クリップタップ」の開発秘話について、ご紹介します。

クリップタップとは

いろんな場所にはさんで使用できる電源タップです。常設が難しいダイニングテーブルなどへ一時的に設置でき、ホットプレートなどの調理機器の利用やテレワーク、オンライン学習をする際に便利な製品です。

製品の詳細はこちらからもご覧いただけます。
https://www.elecom.co.jp/products/T-KF03-2325WH.html

コロナ禍をきっかけに開発がスタート

コロナウイルスの感染拡大と同時に、働き方や学習方法などライフスタイルが変化しました。また、おうち時間が長くなったことから、電源タップの需要がさらに拡大しました。

当社では以前からさまざまな形状の電源タップを販売していました。需要拡大を機に、SNSなどで電源タップが家庭でどのように使われているのかを調査しました。そこから、あらゆる不満や問題点が判明したため、この課題を解決し、より快適な電源環境を実現すべく、本製品の開発を開始しました。

左から丸型、回転式、片面傾斜の電源タップ

直感的で快適に使える秘密

誰もが直感的に使いやすい製品にするため、普段の生活で身近なクリップや洗濯バサミの形状を参考にデザインしました。また、差込口は電源タップの中心と両端で向きを変えることで、大きなアダプターを接続しても隣の差込口と干渉せず、すべての差込口が有効に使えるよう設計しました。
さらに、吊り穴を設けることで、不使用時にフックなどに掛けて収納できるなど、ユーザー目線で快適に使用できる製品を追求しました。

トラッキング現象などの電源タップの事故を防ぐため、安全面にも配慮

本製品では、雷サージから電子機器を守る「高性能雷サージ吸収素子」、感電の危険を抑制する「絶縁スリーブ」を搭載し、差込口周りには耐熱性に優れた「熱硬化性樹脂」を使用しています。特に未使用時にホコリの侵入を防止する「ホコリ防止シャッター」を搭載するなど、安全面にも配慮しています。

繰り返し調整したクリップの挟む力

本製品を完成させるにあたり、一番調整が大変だったのはクリップ部分です。挟む力が弱すぎると少し引っ張っただけで簡単に外れてしまい、逆に強すぎるとバネの力で筐体が変形するなど、ちょうどよい理想の力を見つけるのに苦戦しました。そして、リブの追加や筐体構造を強化するとともに、挟んでいない時は筐体に負担がかからない設計にするなど、何度も試作を繰り返し、製品が完成しました。

クリップ形状で簡単に取り外しできるため、リビングテーブルでの仕事や勉強以外にも、作業台に挟んでDIYで使用する方など、様々な場所で「ちょっと電源が欲しい」と思う時に使ってもらえると嬉しいです。(開発担当者)

2024年度のグッドデザイン賞を受賞

「一家にひとつ欲しい」「とても便利」などSNSで話題となり、2024年4月にUSBポート搭載モデルを発売しました。通常モデルの電源タップに比べ、簡単にデスクに挟んで設置できるため、足元に電源タップが転がってしまうのを防ぐことができます。そのアイデアが評価され、「2024年度グッドデザイン賞」を受賞しました。

本製品は日常の小さな不便を解消できる機能を持ちながら、安全性にもこだわった製品です。当社は、今後もより安全で快適に使用いただける製品をご提案いたします。

エレコムグループは、今まで、そしてこれからも、より良き製品・サービス・ソリューション、より良き社会、より良き会社を追求しつづけます。

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