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2025.04.24

「オーラルケア市場」に初参入
歯と歯ぐきの健康をサポートする、デンタルウォッシャー製品開発の裏側

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2025年1月に発売し、当社初の「オーラルケア市場」参入品であるデンタルウォッシャー。
開発担当者に開発の背景や、製品に込めた想いをインタビューしましたのでご紹介します。

製品紹介動画はこちらからご覧いただけます。

  • ※音声がでますので、音量にご注意ください。

自社にある既存のノウハウを活かし、新たな分野に挑戦を

開発の背景として、2025年度からの運用を目指し、すべての国民が生涯にわたり歯科健診を受けられる制度「国民皆歯科健診」の準備を政府が進めていたことがあげられます。この政策によって、オーラルケアに対する意識向上が予想できたこととあわせ、当社のリチウムイオン電池などの安全性に関する技術を活かすことができると考えました。

また、パソコン周辺機器のイメージの強い当社が「オーラルケア市場に参入する」ことによる、新規性の高さやインパクトも狙いました。

99%の従業員が歯に悩みを抱えていた

「オーラルケア用品」として想起されるのは、電動歯ブラシが一般的です。そのため、当初は電動歯ブラシの開発を検討し、差別化のポイントを模索していました。しかし市場調査を進める中で、ふとランチェスター戦略(※)で考えた際に、デンタルウォッシャー製品であれば、オーラルケア市場において勝機があるのではないかと考えるようになりました。

※マーケティングや経営戦略において、弱者と強者の視点から分析して販売方針や経営戦略を立案する手法を指します。

企画当初、社内で歯に関するアンケートをしたところ、99%の従業員が歯に悩みを抱えていることが分かりました。また、特に「歯にモノが挟まる」ことに対する悩みが多く、フロスや歯間ブラシに不満をもつ人が多い点に着目しました。
デンタルウォッシャーの所持者は少ないものの、使用時の満足度が非常に高いことから、効果的なオーラルケア製品をお届けするために本製品の開発を決意しました。

完成したデンタルウォッシャー

タンクをなくすことで清潔に使用できる「デンタルウォッシャー」

デンタルウォッシャーに注視して市場調査をすると、家電量販店ではタンクレスタイプの競合製品がないことがわかりました。また、デンタルウォッシャーは衛生面やメンテナンス面で不安を感じる方が多いことから、タンクをなくすことで衛生面と利便性の向上を図ることができると考えました。

本製品は、タンクがないため普段使っているコップやペットボトルに水を入れて使用できるほか、付属のケースカバーをタンクとして代用できます。タンクレスタイプであれば、水カビの発生を防ぐことができ、常に清潔に使用できることからユーザーメリットの高い製品が実現しました。

衛生的に使用でき、持ち運びに便利なサイズを実現

筐体の強度調整を何度も行い、高い防水性能と強度を実現

本製品は、歯科疾患や口臭の問題を感じ始めた方に特におすすめです。歯間の汚れが気になり始め、歯間ブラシを使っている方でも、デンタルウォッシャーの存在を知らないことが多いように思います。そういった方にこそ、ぜひ使っていただきたいと思います。
また、すでにデンタルウォッシャーをお持ちの方や、お手入れが簡単で使い勝手の良い製品を探している方にもおすすめです。

スペースを取らず、お手入れが簡単な製品

当社は、長年培ったノウハウを活かし、パソコン周辺機器の枠を越え、様々な分野において皆さまの生活をより豊かにできるような製品を今後もご提案してまいります。

エレコムグループは、今まで、そしてこれからも、より良き製品・サービス・ソリューション、より良き社会、より良き会社を追求しつづけます。

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