Vol.2 タブレットに必要な容量はどれくらい?メモリとストレージの違いと容量の選び方
エレコム製品購入ガイドタブレットの基礎知識

タブレットに必要な容量はどれくらい?メモリとストレージの違いと容量の選び方

タブレットを選ぶ基準はいろいろありますが、今回は選定基準のひとつである「容量」について解説します。
「タブレットの容量にはどんな意味があるのか」「どれぐらいの容量があればいいのか」「容量が不足してきた場合はどう対処すればいいのか」。そのようなタブレットの容量に関する疑問にお答えします。

タブレットの容量は「メモリ」と「ストレージ」の大きさ

タブレットを選ぶ際の重要なチェックポイントのひとつが「容量」です。一口に容量といっても、タブレットでは「メモリ」の容量と「ストレージ」の容量があります。まず、メモリとストレージがそれぞれ何なのかを確認しておきましょう。

・メモリ

メモリとは、コンピューターがデータを一時的に保管しておく場所です。タブレットは、メモリに保管したアプリケーションやデータを使って、さまざまな計算や処理を行います。
メモリはよく作業机に例えられます。人が作業をする際には、必要な筆記用具やノート、参考資料、文具などの道具をまず作業机の上に用意し、それらを使って必要な作業を行います。もし作業机が狭い場合は、思うように作業ははかどらないでしょう。タブレットでも同様に、作業スペースであるメモリ容量が小さければ、処理効率が悪くなります。

・ストレージ

メモリはデータなどの一時的な保管場所でしたが、ストレージはアプリケーションやデータを恒久的に保管しておく場所です。写真や動画、音楽などのデータはここに保管されます。
メモリが作業机とするなら、ストレージは書類や道具を保管しておく引き出しやキャビネットに相当します。そもそもアプリケーションやデータを保管しておく場所が狭ければ、使えるアプリケーションやデータ量が少なくなり、そのタブレットでできることの範囲が限定されてしまいます。

どれぐらいの容量があれば良いか?

容量が少なすぎると、タブレットでできることが限られたり、操作性が低下したりしてしまうのはご理解いただけたかと思います。では、実際にどれくらいの容量があればいいのでしょうか?

メモリにしてもストレージにしても、容量は大きいに越したことはありません。しかし、一般的には大容量のタブレットほど高価になります。また、使い方によっては、大きな容量は必要ない場合もあります。実際にタブレットを購入する際には、「タブレットをどのような用途で使うか」を考えて、それに適した容量の物を選択するのが賢明です。
適切なタブレットの容量を考える際のポイントをご紹介します。

メモリ容量はOSによって決まる

メモリは、Androidタブレットの場合は2GB以上あれば十分だといわれています。多くのAndroidアプリも、2GB前後のメモリで動作することを前提に作られています。Windowsタブレットの場合は4GB以上が基準になります。iPadはメモリ容量が公開されておらず、モデルなどによっても変化がないので、選択の余地はありません。

ストレージは用途などに応じて選ぶ

ストレージは、その容量で「できること」の範囲が変わってきますので、よく考えて選択したいものです。16GB程度だと、OSだけで容量のほとんどを使い果たしてしまいますので、「調べ物のときにちょっと使えればいい」という場合でも、32GB以上の物がいいでしょう。「写真や音楽を保存したい」「多くのアプリを使いたい」という場合は、64GB以上の物がおすすめです。

容量不足になった場合の対処法

タブレットの場合、あとからメモリ増量できる機種はほとんどありません。したがって、メモリ不足による動作遅延が発生する場合は、残念ながら買い換える以外に対処方法がありません。しかし、ストレージの容量不足の場合は、いくつかの対処法があります。以下で、代表的な対処方法をご紹介します。

不要なアプリやデータを削除する

まず試したいのが、不要なアプリの削除です。「便利かも!」と思ってインストールしたものの、ほとんど使っていないアプリがあるかもしれません。もし、最近使った記憶のないアプリがある場合は、削除することを検討しましょう。

同様に、不要となったアプリのデータや写真のデータを確認して削除します。特に、写真や音楽データが容量を消費しているケースも多くあります。不要なものは削除するか、下記の要領で外部に移動させましょう。

microSDカードなどを増設してストレージ容量を増やす

OSによっては、microSDカードやUSBメモリを使ってストレージ容量を実質的に増やすことができる機種があります。そのような機種の場合は、外部メモリを増設してデータを移すことで、タブレット内のストレージ容量を増やすことができます。

クラウドストレージを利用する

現在、無料・有料で多くのクラウドストレージサービスが提供されています。それらを利用し、クラウドストレージにデータを移動することで、タブレット自体のストレージ容量を消費することなく、多くのデータを利用できるようになります。クラウドストレージを使うことで、ほかのスマートフォンやパソコンとデータを共有することも可能になります。