Vol.03 VR・AR・MR・SRの違いとは?それぞれの活用方法を紹介
VRの基礎知識

VR・AR・MR・SRの違いとは?それぞれの活用方法を紹介

近年、さまざまな分野で活用されている「VR(仮想現実)」については、コンテンツやニュースを目にしたことのある人も多いと思います。このVRとよく似た技術に、「AR(拡張現実)」や「MR(複合現実)」「SR(代替現実)」があります。
いずれもR(Reality)がつくこれらの技術には、どのような違いがあるのでしょうか。それぞれの定義と活用方法についてもご紹介します。

VRとは?

まずは、私たちの生活に身近な存在となってきているVRについて見ていきましょう。

VRイメージ

VRの定義

VRは「Virtual Reality」の略で、日本語では「仮想現実」と訳されます。ディスプレイに映し出された「仮想世界」に、自分が実際にいるような体験ができる技術です。発祥は1930年代の飛行機シミュレーターともいわれる古い技術(概念)ですが、VR元年ともいわれた2016年に、各社によって大きく打ち出されました。以降、数々のVRゲームをはじめとしたコンテンツがリリースされ、さまざまな種類のヘッドセットやVRゴーグルも発売されています。

VRの活用方法

VRの活用方法4シーン

仮想世界にユーザーが飛び込み、さまざまな体験を視覚以外の感覚も活用しながら得られるVR。ゲームや動画といったエンターテインメント分野だけでなく、教育や広告、スポーツ、医療といったさまざまな分野で活用されています。
「人気講師の授業をまるで教室にいるかのように受講する」「スポーツ選手が難度や環境を変えながら、よりフレキシブルで臨場感あるトレーニングやシミュレーションに取り組む」「難度の高い手術を世界中でシェアしながら中継する」「購入前の住宅に家具を置いて生活を体験する」というように、多くの現場でVRが利用されています。

ARとは?

ARは、VRとどのような違いがあるのでしょうか?活用方法も併せて見ていきましょう。

ARの定義

ARは「Augmented Reality」の略で、日本語では「拡張現実」と訳されます。VRは「別の仮想空間」を作り出すのに対して、ARは現実世界にCGなどで作るデジタル情報を加えるものです。つまり、現実世界に仮想現実を反映(拡張)させる技術ということになります。VRと違い、ARはあくまで「現実世界が主体」ということです。

VRとARの違い

ARの活用方法

ARの活用事例で有名なコンテンツとしては、スマホのゲームアプリが挙げられます。スマホの位置情報を使って、画面内に現実世界の風景と仮想現実のキャラクターをいっしょに映し、あたかもその場(現実)にゲームのキャラクターがいるかのような体験ができるアプリです。

MRとは?

MRは、VRで入り込む仮想世界と、ARで主体となる現実世界を重ね合わせて体験できるという特徴を持っています。いったい、どのような体験になるのでしょうか?

MRの定義

MRとは「Mixed Reality」の略で、日本語では「複合現実」と訳されます。仮想世界を現実世界に重ね合わせて体験できる技術です。MRの場合、ARとは逆で、主体は仮想世界(デジタル空間)となります。現実世界の情報を、カメラなどを通して仮想世界に反映させることができるのです。仮想世界に現実世界の情報を固定できるため、同じMR空間にいる複数の人間が、同時にその情報を得たり、同じ体験をしたりすることができます。

MRとVRとARの違い

MRの活用方法

MRの活用事例としては、現実世界の位置情報を計測した仮想空間に実寸大の3Dデータを重ね合わせて表示する技術が登場しています。これにより、製造業や建設・建築業における、事前検証が可能になりました。自由な角度からの観察と、スムーズな事前検証ができることから、今後さらなる成長と幅広い利用が見込める技術として注目を集めています。

SRとは?

SRは、まだ実験段階にある技術ですが、人間の認知や心理システムに関わる実験にも活かせるものとして注目されています。

SRの定義

SRは「Substitutional Reality」を略したもので「代替現実」と訳されます。ヘッドマウントディスプレイを活用し、現実世界に過去の映像を差し替えて映すことで、昔の出来事があたかも現在、目の前で起きているかのような錯覚を引き起こします。

SRイメージ

SRの活用方法

SRは実験段階の技術であるため、活用事例はありません。しかし、将来的には錯覚技術を活かして、人間の心理・認知システムに関わる実験に役立つ可能性があるとされています。

新しい技術によって私たちの暮らしも変わっていく

VR・AR・MR・SRは、日々進化し続けている技術であり、従来の表現方法を超えるリアルな体験ができるものとして、さまざまなコンテンツが生み出されています。また、どの技術も現在使われている以外の分野への応用が期待されており、これからも多くの注目を集めるでしょう。
近い未来、ここで紹介した新しい技術が、私たちの暮らしを大きく変えていくかもしれません。

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