
- 概要
- 昨今の建設業界には、現場へのタブレットの導入が進んでいます。
タブレットは、ICT化に伴った生産性向上を目指し、紙媒体による時間・手間・コストの削減にとても効果的で、これまでの現場の作業効率をアップさせてきました。
今回は、そんな「ICT化が進む建設業界への業務用タブレット導入」に関するメリットをご紹介します。
建設業界のICT化とは?
ICTとは、「Information and Communication Technology(情報通信技術)」の略称です。
情報分野の中では、「Information Technology(IT)」という言葉をよく耳にします。
ITはソフトウェア・ハードウェア・インフラなどのコンピューター関連の技術を意味しています。
これに対してICTは、情報伝達を目的とした技術活用の方法を指し、IT技術の中でも主にコミュニケーションや情報共有の技術を意味しています。
「ICT化」というのは、これらの技術を使用して業務の効率化を図ることなのです。
具体的には、映像システムを用いて遠隔での業務指示を行ったり、スマートフォンやタブレットを用いて図面や工数をチェックしたり、といったことが建設業界でのICT化にあたります。
こういったICT化により、監督者が事務所と現場を行き来せずとも映像で進捗確認ができ、建設仕事の効率化にもつながります。
建設業界への業務用タブレット導入

建設業界は年々、人手不足が深刻化しており、将来的な担い手不足の問題があります。
業務用タブレットは、こういった省力化を補うための「働き方改革」推進にも関わっています。
現在、建設現場の作業効率化を狙い、タブレット導入への流れが業界内で広がりを見せています。
今後の建設業界において、業務用タブレットは必要不可欠な存在になっていくでしょう。
建設現場での業務用タブレット導入のメリット

建設現場で業務用タブレットを導入すれば、どのようなメリットが生まれるのでしょうか?
下記にいくつか具体例を挙げてみました。
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データで確認ができるのでタイムロスを防げる
図面の確認や変更点の編集などを行う建設現場では、大量の紙資料が入ったファイルを持ち歩きするだけでも一苦労です。
また不備があれば取りに戻らなければならず、どうしても時間が無駄になってしまいます。
タブレットを導入すれば、保管したデータの確認が現場ででき、変更点の確認や修正に関する判断、作業員への的確なアドバイスなどが可能になります。
作業中断・指示待ちといった時間を削れるため、結果的に作業効率を上げることができるのです。 -
リアルタイムな情報共有が可能
現場で撮影した画像や記録のコメントについて、メールによってリアルタイムに会社間で情報共有ができるのも大きなメリットになります。
リアルタイムなコミュニケーションによって、現場での変更点・問題点の対処が容易になり、ミスの防止にもつながるのです。 -
タブレットでの情報管理で作業効率アップ
これまで建設工事現場の指示書や記録の作成の際、現場の写真やメモから新しく書き起こさねばなりませんでした。
タブレットを活用することによって、アプリを使ったメモ作成や編集・現場写真の整理をその場で行うことができます。
これにより、労働時間を短縮させることができます。
今回は建設業界のICT化と業務用タブレット導入のメリットについてご紹介しました。
建設業界には人手不足・生産性向上などの多くの問題があります。
そういった問題を解消できるように、業務用タブレットの導入で情報共有の効率化を目指し、現場作業員の方の負担を軽減させていくことが大切なのではないでしょうか?
タブレットによる職場環境の改善で、生産性向上や入職者増加など、上記の問題に関して少しずつでも解決することができるでしょう。