設定事例集

設定事例集 | EHB-SG2C(-PL/-HPL)シリーズ タグVLAN設定
複数台に跨るスイッチ間のVLANを設定する

Giga対応 Webスマートスイッチ EHB-SG2C(-PL/-HPL)シリーズの設定事例をご紹介。

構成・条件・概要

目的

タグVLANを利用して、異なるスイッチに接続されている同一VLAN(総務部同士/営業部同士)端末間の通信を可能にする。
異なるVLAN(総務部-営業部)間の通信は許可しない。

設定概要

EHB-SG2Cシリーズを2台使用します。
2台のスイッチにタグVLANを設定し、タグVLAN設定ポート同士をLANケーブルで接続します。
ポート5をタグVLANポートとします。
総務部と営業部の計2つのVLANを作成します。
総務部はポート1~4を、営業部はポート6~8を使用するものとします。

※本手順は「EHB-SG2C08」を例に記載しております。(ファームウェアバージョンは 1.0.6)
スイッチの接続ポート構成は2台共に共通であるものとします。

導入構成イメージ

設定の流れ

STEP1 - 新規VLANの作成(営業部用VLAN)

  • 本製品の設定画面にログインします。
    工場出荷時は、ユーザー名、パスワード共に、admin となります。
    ※本製品への接続方法につきましては、「クイックセットアップガイド」ならびに、「ユーザーズマニュアル」を別途、参照ください。
  • 「Switch Function」設定メニューの「VLAN」をクリックします。
    「VLAN作成」画面が表示されます。
    ※左側の▼部分をクリックした場合は、メニューが展開されます。
    展開されたメニューから「VLAN作成」をクリックしてください。
  • 営業部が所属する「VLAN2」を作成します。
    VLAN作成画面の「利用可能なVLAN」より、新規作成したいVLAN(今回はVLAN2)を選択します。(1-3-1)
    「>>」をクリックすると選択したVLANが「作成されたVLAN」に移動します(1-3-2)
    その後[適用]ボタンをクリックします。(1-3-3)
  • VLANテーブルにVLAN「2」として「VLAN0002」が反映されていることを確認します。
  • 新規作成VLAN名の編集
    先ほど、新規作成した「VLAN2」の名前を編集します。
    名前を編集したいVLAN名(VLAN2)の左にあるチェックボックスにチェックを入れ、[編集]ボタンをクリックします。(1-5-1.)
    VLAN名編集画面が表示されますので、任意の名前を入力します。
    今回は、「Sales」と入力し、[適用]ボタンをクリックします。(1-5-2.)
    VLAN2の名前が「Sales」に変更されたことを確認します。(1-5-3.)

STEP2 - VLANのポート設定

  • 「Switch Function」設定メニューの「VLAN」 - 「ポート設定」をクリックします。
    表示されたポート設定テーブル画面より、対象ポートのモード設定を行います。
    工場出荷時は、全てのポートのモードがトランクとなっています。
  • VLAN1のポート設定テーブル 編集
    VLAN1(総務部)に所属する1番~4番ポートのチェックボックスにチェックを入れ、[編集]ボタンをクリックします。(2-2-1)
    ポート設定テーブル編集画面が表示されるので、モード設定の「アクセス」にチェックを入れ、[適用]ボタンをクリックします。(2-2-2)
  • タグポートの設定
    スイッチ同士を接続する5番ポートのチェックボックスにチェックを入れ、[編集]ボタンをクリックします。(2-3-1)
    ポート設定テーブル編集画面が表示されるので、モード設定の「ハイブリッド」にチェックを入れ、[適用]ボタンをクリックします。(2-3-2)
  • VLAN2のポート設定テーブル 編集
    営業部メンバーが所属する6~8番ポートのチェックボックスにチェックを入れ、[編集]ボタンをクリックします。(2-4-1)
    ポート設定テーブル編集画面が表示されるので、「モード」設定項目の「アクセス」を選択し、PVIDを「2」に変更して、[適用]ボタンをクリックします。(2-4-2)
  • ポート設定テーブル情報が下記の様に反映されていることを確認します。

STEP3 - VLANの設定

  • 「Switch Function」設定メニューの「VLAN」-「VLAN設定」をクリックします。
  • VLAN対象ポートの確認(総務部用VLAN)
    VLAN設定テーブルが表示されますので、左上のVLAN選択が「default」と表示されている事を確認し、スイッチ同士を接続するタグポートとして使用する5番ポートのメンバーシップの「タグ付き」にチェックを入れます。
    「タグ付き」にチェックを入れた後、[適用]ボタンをクリックします。
    総務部用VLANとして、ポートの設定が以下のようになっている事を確認します。
    ポート1~4のモードが「アクセス」、メンバーシップが「タグなし」になっていること
    ポート5のモードが「ハイブリッド」、メンバーシップが「タグ付き」になっていること
    ポート6~8が「禁止」になっていること
    それ以外のポートのモードが「トランク」、メンバーシップが「タグなし」になっていること
  • VLAN対象ポートの確認(営業部用VLAN)
    VLAN設定テーブル画面の左上のVLAN選択より、 「Sales」をプルダウンより選択します。(3-3-1)
    スイッチ同士を接続するタグポートとして使用する5番ポートのメンバーシップの「タグ付き」にチェックを入れます。(3-3-2)
    「タグ付き」にチェックを入れた後、[適用]ボタンをクリックします。(3-3-3)
    営業部用VLANとして、ポートの設定が以下のようになっている事を確認します。
    ポート1~4のモードが「アクセス」、メンバーシップが「禁止」になっていること
    ポート5のモードが「ハイブリッド」、メンバーシップが「タグ付き」になっていること
    ポート6~8のモードが「アクセス」、メンバーシップが「タグなし」になっていること
    それ以外のポートのモードが「トランク」、メンバーシップが「禁止」になっていること

STEP4 - 2台目のスイッチの設定

  • 2台目のスイッチも、STEP1~STEP3と同様の設定、確認を行います。

STEP5 - 2台のスイッチをLANケーブルで接続

  • 設定完了後、2台のスイッチのポート5(タグVLAN)間をLANケーブルで接続します。

以上で設定は完了です。

参考設定ファイル

設定ファイル

「EHB-SG2C08」の参考設定ファイルをこちらからダウンロード可能です。 本設定はサンプルとなりますので導入時はお客様ネットワーク環境に合わせて適宜変更下さい。

「EHB-SG2C08」設定ファイル のダウンロード >
「EHB-SG2C16-PL」設定ファイル のダウンロード >

※スイッチの設定は、ネットワーク環境により異なります。
設定例ファイル読み込むと現在の設定が変更され、通信や設定ができなくなる場合がございます。
適用前に、かならず、現在の設定を保存してください。