Better being Stories

  • Column
  • 開発秘話
2024.08.08

製品の顔とも言えるパッケージ! デザインから制作までの流れや想いを、
パッケージデザインの専任担当にインタビュー

この記事をSNSで共有しませんか?

パッケージに惹かれてついつい買ってしまう「パケ買い」。経験したことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。パッケージは製品の顔とも言え、購入における重要な役割を果たしています。今回は、そんな製品のパッケージデザインについて、当社の「パッケージデザインチーム」にデザイン案の制作過程から市場に流通するまでの流れや想いを語ってもらいました。

完成まで数か月かかることもあるパッケージデザイン

当社では、パッケージデザイン業務を専門的に行う「パッケージデザインチーム」を組織しています。その時々の流行や偏りのない意見を取り入れるために、社内だけでなく、外部の制作会社に協力を仰いで制作することもあります。

まずパッケージの制作にあたり、どのようなデザインがふさわしいのか、どうしたら魅力が伝わるのかなど、製品の企画書をもとに市場やユーザーの分析を、制作会社や社内との調整を行いながら進行します。また、製品が実際に並ぶ店頭のニーズを把握するために、現場の営業担当者からデザインに関するフィードバックを受けるなど、関係者と密に連絡を取り合いながら制作します。各所が納得するデザインが完成するまで、数か月かかるものもあります。

<【初期デザイン】スマートフォンアクセサリー&meシリーズ>

<【完成品】スマートフォンアクセサリー&meシリーズ>

広告としての役割を果たすパッケージ

パッケージはその製品がどのような名前で、どういった目的で使用するものなのか、コンセプトやターゲット、他の製品との違いを伝える「広告」としての役割も果たしています。そのため、製品の情報を正しく伝えられているか、不要な情報は存在していないか繰り返し確認しながら制作を進めていきます。また、パッケージデザインに魅力を感じ、ついつい買ってしまう「パケ買い」のように、情緒的な感情を刺激できるデザインを目指しています。

<製品と色の調整>

製品が店頭に並べられた「全体」と「製品単体」での見え方の両立

パッケージのデザインアプローチは、製品の特性によって異なるという難しさがあります。製品数が多く、大規模なリニューアルがある「スマートフォンアクセサリー」は特に難しいデザインです。ケースやフィルムなど関連する製品が陳列された時の「全体的な見え方」と「製品単体」でのわかりやすさの両立が求められるため、これまで蓄積したノウハウやバランス感覚をもとに緻密にデザインをしています。

<試作品>

パッケージ制作における環境保全に向けた取り組み

当社では従来よりも"より環境負荷が少ない"製品であることを示すシンボルとして、対象となる製品に「THINK ECOLOGY」マークを表示しています。製品の原料や機能性だけでなく、パッケージのプラスチック量の削減やリサイクル原料の使用など、環境に配慮したパッケージの開発を積極的に行っており、紙素材のパッケージを採用する比率が高まっています。パッケージデザインチームでは、紙素材を使用することで箱の中の製品が見えずとも、しっかり伝わるデザインを作ることを目指しています。

エレコムグループは、今まで、そしてこれからも、より良き製品・サービス・ソリューション、より良き会社、より良き社会を追求しつづけます。

人気記事

新着記事