エレコムグループのロジテックINAソリューションズ(以下、「ロジテック」という)から発売し、話題となっているiPhone用のスマートトラッカー。今回は、本製品の開発秘話について開発担当者にインタビューしました。

そもそもロジテックは何をしている会社?
エレコムと同様、パソコン周辺機器を製造、販売する会社です。ロジテックでは主にハードディスクやSSD、法人向けストレージ製品を扱っています。高品質で高性能なより良き製品を提供するため、長野県伊那市に自社工場を構え、研究開発を行っています。
iPhone用スマートトラッカーとは
iPhoneの「探す」アプリで、探し物や忘れ物の位置を把握しやすくなるアイテムです。鍵やお財布、社員証など、失くしたくないものに付けておくと、置き忘れや紛失した際に探しやすくなります。Bluetooth(R)でiPhone/iPadと連携し、搭載されている「探す」アプリに登録すると、トラッカーの位置が地図上に表示され、登録したものの位置情報を特定することができます。

開発者自身の経験から誕生
旅行や出張の際の紛失や置き忘れ防止のため、スマートタグを愛用していた開発担当者。しかし、特に失くしたくないお財布にはサイズが合わず、取り付けることができませんでした。そこで、カード型にすれば、使い勝手が良く、お財布にも収納できると考え、開発をスタートさせました。

「薄型×充電式」にこだわって開発
ロジテックで今までに発売したことのない、新しいカテゴリーの製品だったことから、企画を進める際には苦労があったとのこと。一方で「ユーザーが求めている製品だ」という営業部門の後押しもあり、開発を進めました。
開発ではスマートタグを愛用してきた自身の経験から、使い勝手の良さをとことん追求。確実にお財布に収納できるよう、本体はクレジットカードほどの薄さを目指し、厚さ約1.7mmの極薄設計を実現しました。
さらに、従来は使い捨てのものがほとんどで、実際は数か月しか使えず、万が一タグの電池切れに気づかなければ、いざという時に役に立たない可能性があるという課題がありました。そこで、何度も繰り返し使える充電式を採用しました。

スマートフォン利用者 約半数のiPhoneユーザーに向けて開発
本製品では位置情報を取得するためのアプリとして、Apple社が提供する「探す」を採用しています。アプリ自体の精度と利便性が高いことや、日本のスマートフォン所有者の約半数がiPhoneを所持していることから(※)、より多くの方に活用いただけるのではないかと考えました。
また、AndroidスマートフォンにはiPhoneの「探す」に類似したプリインストールアプリがなく、独自でアプリを開発するには時間を要します。また、自社でオリジナルアプリを開発した場合、インストールされる規模がApple社の「探す」アプリに比べて大幅に減り、利便性に欠けると考え、iPhoneユーザーに特化したスマートトラッカーの開発を進めました。
※出典:
IDC Japan 2024年3月5日発行 Worldwide Quarterly Mobile Phone Tracker 2023Q4
https://www.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prJPJ51932824)

ビジネスでもプライベートでも、幅広く使えて便利!
大事なデータを保管しているSSDやストレージなどには、スマートトラッカーを両面テープで貼り付ける、社員証に入れておく、重要書類に同封しておくなど、ビジネスシーンでの需要もあります。また、当製品の防塵・防水性能はどちらも最高ランク「IP68等級」で水深2mを30分間耐えることができるため、ビーチやキャンプなど日常でも安心して使用できます。
iPhone用スマートトラッカーは様々なシーンで皆さまの大事なものを守ります。
エレコムグループは、今まで、そしてこれからも、より良き製品・サービス・ソリューション、より良き会社、より良き社会を追求しつづけます。