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2024.12.12

12月12日は「バッテリーの日」
モバイルバッテリーの発火による事故を防ぐには

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12月12日は「バッテリーの日」であることを、ご存じでしょうか。
エレコムでは、現在150点以上のモバイルバッテリーを取り扱っています。普段のおでかけや旅行、防災用として生活に欠かせないモバイルバッテリーですが、使い方を間違えると大きな事故につながりかねません。

エレコムでは独自の検査基準を設けるなど、安全性の高いモバイルバッテリーの開発に注力しており、安全に製品を使用するための正しい知識を広めることも、モバイルバッテリーを販売する企業として重要な課題の一つと認識しています。

今回は「バッテリーの日」にちなんで、モバイルバッテリーの危険性をしっかり理解し、上手に活用する方法をご紹介します。

12月12日「バッテリーの日」の由来

野球のバッテリーである、ピッチャーとキャッチャーの背番号がそれぞれ「1」と「2」であることから、一般社団法人電池工業会が12月12日を「バッテリーの日」と制定しました(※1)。

※1:出典元 一般社団法人電池工業会
https://www.baj.or.jp/battery/qa/baj.html

事故の件数は、直近5年で約2倍に

モバイルバッテリーの発火による事故の件数は直近5年で約2倍に増加しています(※2)。
発火の原因となっているのはモバイルバッテリーに内蔵されたリチウムイオン電池で、主に2つの要因があります。

※2:出典元 東京消防庁
https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/lfe/topics/lithium_bt/index.html

モバイルバッテリーの発火の原因

① バッテリーの劣化

リチウムイオン電池が劣化したときに起こる「電解質の酸化」が発火の原因とされています。電解質が酸化するとガスが発生し、バッテリー内部が膨張します。膨張だけでは爆発には至らないとされていますが、ここに衝撃が加わることで発火する場合があります。

② モバイルバッテリーの品質の低さ

モバイルバッテリーは精密機器であり、品質の低い部品が使われている安価なモバイルバッテリーは、トラブルが起きても不思議ではありません。モバイルバッテリー内部の電気を送る部分に配置された安全装置は、スマートフォンの充電中にモバイルバッテリーが発熱した際、給電スピードを落として温度を制御する役割を担っています。ところが、安価なモバイルバッテリーの場合、その安全装置が機能していないケースや、安全装置そのものが搭載されていない場合があります。

安全なモバイルバッテリーの使い方

① PSEマークがついている製品を使う

PSEマークとは電気用品安全法に基づき、電気製品や材料が安全性基準を満たしていることを示しています。日本においてPSEマークがついていないモバイルバッテリーの販売は禁止されていますが、個人輸入した製品などは注意が必要です。

② 熱対策を行う

バッテリーが熱を持つと劣化の原因になります。そのため、高温の環境下や直射日光にさらされた状態での使用・保管は避け、温度管理にも注意する必要があります。また、スマートフォンを充電しながらのアプリの使用は熱を持ちやすいため、充電しながらの操作は控えたほうが無難です。

③ 強い衝撃を与えない

精密機械のため、できるだけ強い衝撃を与えないように注意が必要です。衝撃があれば必ずしも発火するわけではありませんが、落下やお尻のポケットに入れたまま座って圧をかけないように注意しましょう。

安心安全に使える、リン酸鉄モバイルバッテリー

当社では熱暴走が起こりにくいリン酸鉄リチウムイオン電池を搭載したモバイルバッテリーを販売しています。リン酸鉄リチウムイオン電池とは、リン酸を正極に使用しているリチウムイオン電池のことで、熱暴走が起こりにくく、一般的なリチウムイオン電池に比べて約2倍の寿命があります。
釘を刺しても発火しにくい安全な電池を採用しているため、火災事故を未然に防ぎ、安心安全にお使いいただけます。
その安全性が評価され、本製品は「2023年グッドデザイン賞」の「グッドデザイン・ベスト100」に選定され、さらにその中から選ばれる特別賞「グッドフォーカス賞 [防災・復興デザイン]」を初めて受賞しました。

これまで培ってきたモバイルバッテリーの開発のノウハウを活かし、今後も皆さまに安心・安全に使っていただける製品をお届けしてまいります。

エレコムグループは、今まで、そしてこれからも、より良き製品・サービス・ソリューション、より良き会社、より良き社会を追求しつづけます。

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