
- 概要
-
業務用タブレットの初期化をおこなうことで、タブレット端末の動作がスムーズになったり、不具合が解消されたりといったメリットがあります。
しかし、初期化をおこなう際にはデータの消失・設定のリセットなど、慎重に対応すべき点もいくつかあります。
本記事では業務用タブレットを初期化したらどのようなことが起きるのか、初期化する際の注意点についてもあわせてご紹介していきます。
業務用タブレットを「初期化」するとどうなる?

業務用タブレットの「初期化」とは、タブレットのデータや設定を工場出荷時の状態に戻すことを指します。
初期化することにより、業務用タブレット内のすべてのデータ・設定・アプリケーションが削除されます。
ただし、クラウド上のデータ・外部端末のデータなどは残ります。
業務用タブレットの初期化はタブレット動作の不具合を解消するためや、セキュリティ上の理由からおこなわれることが多いです。
業務用タブレットを初期化する際の注意点

業務用タブレットを初期化する際の注意点をご紹介します。
-
データのバックアップをとっておく
業務用タブレットの初期化前にすべてのデータのバックアップを取っておく必要があります。
外部ストレージやクラウドストレージを使用し、重要なデータやファイルなどを保存しておきましょう。
とくに業務で使用する重要なデータがある場合、二重三重にバックアップをおこなっておくことをおすすめします。
-
各アカウントの確認
Googleアカウント・Apple IDなどのアカウント情報を確認しておきましょう。
初期化後に再設定する際に必要となるため、パスワードやアカウント情報を把握しておく必要があります。
-
アプリケーションのリストアップ
業務で使用するアプリケーションをリストアップしておきましょう。
初期化後に再インストールが必要になるため、事前に必要なアプリを把握しておき、リストを作成しておくことでスムーズに設定作業を進めることができます。
-
初期化方法を確認しておく
各業務用タブレットには、異なる初期化方法が存在します。
メーカーの公式サイトや取扱説明書を確認し、正しい方法で初期化をおこなうようにしましょう。また、初期化後のセットアップ手順も確認しておくと良いです。
各手順や注意点を正しく守り、適切な初期化をおこなうことで、業務用タブレットを安全かつ効率的に管理することができます。各機種には独自の魅力があり、企業のニーズに合わせて最適なタブレットを選ぶことで業務効率の向上を図ることができるでしょう。
-
セキュリティ対策
業務用タブレットの初期化後、再設定する際には、セキュリティ対策をしっかりとおこないましょう。
強固なパスワード設定・二要素認証の導入・セキュリティソフトのインストールなどをおこない、端末のセキュリティを強化しておくと安心です。
-
端末の暗号化をおこなう
業務用タブレットを初期化すると端末内部のデータは消去されますが、専門的な知識を持つ人であればデータを復元できてしまいます。
そのため内部の情報を暗号化しておき、復元不可能にする必要があります。暗号化をした場合、復元キーは業務用タブレット内に保存されますが、その後初期化をすると復元キーも消去されます。 暗号化をした後に初期化をおこなうことで、より安全な状態で手放すことができるでしょう。
おわりに
本記事では業務用タブレットを初期化したらどのようなことが起きるのか、初期化する際の注意点についてもあわせてご紹介しました。
業務用タブレットの初期化作業は業務時間外におこなうなど、業務への影響をなるべく最小限に抑えるように計画しましょう。
必要なバックアップや設定を事前におこなっておき、初期化後の設定作業をスムーズに進められるよう準備することが大切です。