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2024.06.27

いつでも推しと一緒にいられる「推しごとバックパック」開発の裏側

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皆さんに、「推し」はいらっしゃいますか?

今回ご紹介する製品の一番の特長は、バックパックでありながら「お仕事」と「推しごと」の時に使い分けができる点です。移動時やお仕事の際には「擬態モード」でビジネスバッグとして使用し、イベントやライブなどで推しのぬいぐるみやバッジをアピールしたい時には「推し活モード」を全面に出すなど、ご自身の好きなタイミングで使い分けることができます。

製品開発時のこだわりや苦労を、開発担当者が語ります。

<推し活モード(左)、擬態モード(右)>

50ページにわたる企画書によって、世に出た製品

開発担当者が大切にしたのはお客様の声。どのような製品が求められているのか、本当に需要があるのかなどの疑問を払しょくし、仮説を確かなものにするためにX(旧Twitter)をはじめとするSNSも駆使しながらリアルな声を集めました。

「市場分析で主に活用したのはXと実地調査です。痛バッグの写真と一緒に『これでイベント参戦します!』と投稿される方が多くいらっしゃいます。いいねやリポスト数と合わせて『世の中にはこんなに需要がある』『推し活ではデコレーションできるスペースがこのくらい必要』という情報をたくさん集めました。また、私自身の普段の推し活時や、実際にイベントに参加する際も、あえていつもとは違う目線で周囲を観察するなどしました。そうして得た裏付けを、製品提案時の企画書に盛り込みました。」(開発担当者)

推し活に興味がない社内の関係者に対し、「推しごとバックパック」の需要を説明するため必要なエビデンスを集めた結果、最終的に企画書は50ページに及ぶものとなりました。

<完成した推しごとバックパック>

製品のご紹介動画はこちらからご覧いただけます。 ※再生時に音が出ますので、ご注意ください。

バックパックにこだわっていなかった「形状」

開発にあたり譲れなかったポイントは、痛バッグに欠かせない「透明窓」をつけること。痛バッグは推し活においてコミュニケーションツールの1つとなる文化があるため、「透明窓」は必要不可欠な機能です。一方で、イベント会場の外では「推し活モード」のまま移動するのは恥ずかしく、普段は隠しておきたいという声も寄せられました。そのため、一見普通のバックパックに見えるような「擬態モード」の搭載を決意。ただし、明らかに隠していることが分かってしまうと逆に使いづらくなるため、普通のバッグに見えるように気を配りました。

「この機能を実現するためのアイデアは10案以上あり、必ずしもバックパックにするつもりはありませんでした。これまで当社が発売しているビジネスバッグやショルダーバッグに『透明窓』を隠せる機能をつけたら、どんなデザインになるかを考えてラフスケッチを描きました。最終的に現在のバックパックに落ち着きましたが、これは普段使いと実際に推し活をする際の、利便性を考慮した結果です。」(開発担当者)

<瞬時に「擬態モード」になれる機能を搭載>

第一弾で発表した製品に対して、厳しいお声も

機能性に優れていても、デザインがともなっていなければ購入に至らないバッグ。身につけるものだからこそ、ファッション性の高さも求められます。実は、今回ご紹介している「推しごとバックパック」は第二弾の製品で、第一弾として発表したものは「見た目がスタイリッシュじゃない」「普段使いしづらい」といった厳しいお声をいただいていました。その声を生かしながら、より良き製品を目指して改良を重ねたものが第二弾の製品です。

<第一弾として発表した「推しごとバックパック」 ※すでに販売終了>

デザイン性と機能性を両立したバックパック

ビジュアルと機能性のどちらも妥協せず追求した結果、フロントパーツがサコッシュに変化する機能が誕生します。デコレーションしている部分を隠すためのフロントパーツは取り外しが可能で、ショルダーベルトが付属しているため、サコッシュとして使用することができます。また、4つの小物ポケットがあり、イベント会場で荷物が多い場合にもお財布などを素早く取り出すことが可能です。

<推し活をする際の使いやすさも重視>

普段使いと推し活を想定した全6色の展開

製品カラーは、2つの軸で検討しました。1つ目はファッションや使用シーンを選ばず、普段使いしやすいこと。

「ビジネスバッグとして使用する擬態ニーズに応えるため、ベーシックなカラーとしてブラックとグレージュをご用意しました。実際にお客様から『仕事でも使えてありがたい』といったお言葉をいただいています。」(開発担当者)

<ベーシックカラーは普段使いに最適>

2つ目は、大好きな推しの色に合わせることで、推し活を最大限に楽しめること。

「推し活のニーズに応えるべく、パステルカラーを複数ご用意しました。しかしながら、お客様の望む色をすべて揃えられた訳ではありません。SNSでも別の色を望む声を多くいただいているため、今後検討していくべきポイントだと考えています。」(開発担当者)

<推し活のニーズに合うカラーバリエーションを展開>

普段の「お仕事」と、好きな人やキャラクターなどを応援する活動「推しごと」の、異なる2つのシチュエーションで活躍する「推しごとバックパック」。

製品の詳細はこちらからもご覧いただけます。
https://www.elecom.co.jp/news/new/20221213-04/

エレコムグループは、今まで、そしてこれからも、より良き製品・サービス・ソリューション、より良き会社、より良き社会を追求しつづけます。

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