
テレワークに欠かせないWeb会議で使えるWebカメラの選び方とは?

新型コロナウイルスの影響で、一気にテレワークへの移行が加速しました。
このため、社内のミーティングやクライアントとの打ち合わせなどは、Web会議で行われるようになってきています。
これまでのWeb会議は、あくまでも対面での打ち合わせができない場合の代替手段としての位置付けがほとんどでした。
しかし、テレワーク導入が進んだことにより、Web会議はスタンダードな打ち合わせ方法になっていくかもしれません。
今後、本格的にWeb会議を行うにあたって、ノートパソコンの内蔵カメラではなく、高性能なWebカメラの導入を検討している人もいるでしょう。
ここでは、Web会議におけるWebカメラに必要な条件や、製品選びのポイントなどをご紹介しましょう。
Web会議に使うカメラはノートパソコン内蔵の物ではいけない?

ノートパソコンには、Webカメラが内蔵されている場合があります。
しかし、ノートパソコンに内蔵されたWebカメラは、使用者1人が写ることを前提としています。
そのため、1台のノートパソコンのカメラで多人数を映そうとすると、ノートパソコンを離しておく必要があり、個人の顔がよく見えません。
このようなケースの場合、社内のミーティングであれば大きな問題はありません。
しかし、これがクライアントとのWeb会議だったら、少なからず失礼な印象を与えてしまうでしょう。
もちろん、ノートパソコン内蔵のカメラで品質が十分なのであれば問題ありませんが、今後Web会議が頻繁に行われるのであれば、きちんとした環境を整えるためにもWebカメラの購入を検討しましょう。
Web会議用のWebカメラを選ぶ前に検討すべきこと

Web会議用のWebカメラを選ぶ前に大事なことは、参加人数やWeb会議を行う場所など、使用条件を考えることです。 使用条件がはっきりしていないと、何を基準にカメラを選んだらいいのかわかりません。 また、条件だけでなく、購入予算も重要です。 Webカメラは、5,000円程度の必要最低限の機能をもったものから、10万円を超える高機能な物までさまざまな製品があります。 ここでは、「Web会議用のWebカメラを選ぶ」という観点で、考えるべきことをご紹介しましょう。
Web会議の参加人数を把握する
まず考えるべきは、Web会議に参加する人数です。 個人で利用するのか、それとも他人数で利用するかによって選ぶWebカメラも違ってきます。 前述したように、もしも会議に出席するのが1人であるなら、ノートパソコンに内蔵されているカメラでも十分かもしれません。 しかし、同じ場所で2人以上の多人数が映り込むWeb会議を想定しているなら、必要な画角(カメラが映す範囲)が変わります。 ですから、まずはWeb会議に参加する人数を把握しましょう。

Web会議を行う場所を想定する
Web会議用のWebカメラを選ぶ際には、Web会議を行う場所を想定することも大切です。 例えば、6人を映せるWebカメラを用意したとしても、会議を行う場所が横一列に6人並べなければアウトです。 この場合は、Webカメラの数を増やすか、左右に可動する、オートフォーカスなどの機能を持ったWebカメラの購入を検討する必要があります。 Web会議をどのような場所で、どのように座って行うかは、必ず検討事項に入れてください。
購入予算を決める
Webカメラの値段には幅がありますので、購入予算を決めることも大切です。 もちろん、必要以上に予算をかける必要はありません。例えば、複数台のWebカメラを準備する予算がないなら、一部の人はノートパソコン内蔵のカメラを使うなどの対応策もあるでしょう。 どこまでの機能が必要なのかを考えることも大事ですが、どこまで予算をかけられるのかも、はっきりとさせておきましょう。

Webカメラ選びのチェックポイント

Webカメラの使用条件が決まったら、次は実際の製品選びです。
Webカメラにはさまざまな高機能モデルがありますが、必要以上の高性能カメラを買うのは予算の無駄遣いといえます。
Webカメラを選ぶときにチェックしたいポイントをご紹介しますので、自分にとってどのくらいの性能があれば十分かを見極めましょう。
画角
画角は、カメラで映せる範囲を「角度」で表したものです。ですから、画角が広いほど、大人数の会議に向いているといえます。 会議に必要な人数と座る配置を考えて、選ぶ基準にしましょう。

解像度
解像度は、モニターのようなビットマップ画像における、映像の精細さを表す数値です。 この数値が大きいほど、クリアな画面になります。目安としては、最低720pくらいあると、ビジネス用途としては十分でしょう。 一般的に、720pがHD画質、1,080pがフルHD画質と呼ばれます。
パン・チルト・ズーム機能
高性能なWebカメラになると、カメラを左右に動かす(パン)機能や、上下に動かす(チルト)機能、被写体を拡大縮小する(ズーム)機能がついているモデルもあります。 とても優秀な機能ですが、その分、製品の価格も上がります。 Web会議にこのレベルのWebカメラが必要なのかは、しっかりと検討すべきでしょう。 一般的なWeb会議の用途では、ここまでの機能は必要ないケースがほとんどです。
フレームレート
フレームレートとは、1秒間の動画が何枚の画像で構成されているかを示す単位で、この数値が高いほど、動きが滑らかになります。 普段、見ているテレビのフレームレートは約30fps(フレーム毎秒)ですので、これを超える必要はないでしょう。
接続規格や対応OS
Webカメラの接続条件も注意が必要です。 接続する予定のパソコンとUSBコネクタのタイプが合うかを確認しましょう。 ワイヤレス接続の場合は、カメラの電源をどのように確保するのかも、検討が必要です。 また、Webカメラが対応するWindowsやmacOSのバージョンなども確認しておきましょう。

カメラ以外の機能
カメラ以外の機能としては、マイク機能も重要です。
映像だけでなく、音声もクリアなほうが会議はスムーズになります。
また、Webカメラ設置用のスタンドの有無もポイントです。
例えば、モニターにクリップで設置するタイプの場合、設置場所の自由度は低くなります。
Webカメラは必要最低条件をクリアしていればOK

Web会議が今後主流になるのかは未知数です。
もし、Web会議が主流になるとすれば、Web会議用の安価で高性能なモデルが次々と発売されるでしょう。
ですから、現時点ではそこまで高価な製品でなくても、必要最低限の条件をクリアするWebカメラを準備しておけば十分といえるかもしれません。
例えば、エレコム製の「UCAM-C520FBBK」は、画角68°、720p(最大1,600×1,200ピクセル)対応、フレームレート30fpsと十分な機能ながら、数千円で購入いただけます。
もちろん、WindowsとMacの両OSに対応していますので、Web会議用のWebカメラとして、ぜひご検討ください。