モバイルバッテリーはスマホやタブレットの必需品ですが、保管方法を誤ると
火災・発火・劣化のリスクが高まることが知られています。
特にリチウムイオン電池は熱や湿気に弱く、適切に管理しなければ事故につながる可能性があります。
そこで本記事では、最新の安全対策と実践的な保管ノウハウを徹底解説します。
1. はじめに
モバイルバッテリーはそのほとんどが リチウムイオン電池
を使用しており、高いエネルギー密度を持つ一方で熱や衝撃に弱いという特徴があります。
蓄えられたエネルギーが意図せず発熱・反応を起こすと
熱暴走
の危険があり、正しい保管が安全性確保の要になります。
2. 発火を防ぐために!モバイルバッテリーに安全な保管環境とは
適正温度・湿度管理
- 理想の保管温度・湿度:15〜25℃、75%RH以下
- 絶対避ける場所:車内、直射日光が当たる場所、暖房器具の近く
- 高湿度はNG:結露や内部ショートの原因になります
特に夏場は車内が短時間で高温になるため、車内に放置するのが最も危険です。温度が45℃を超えると発火リスクが急激に上昇します。
3.しばらく使わないときは要注意!長期保管で気を付けたいこと
電池残量は「50〜80%」が最適
長期未使用時はフル充電でも0%でもなく、50〜80%の適正残量で保管することが電池寿命を守る鍵です。さらに、3ヶ月に1度は残量をチェックし、50%以上に戻すと劣化防止に役立ちます。
過放電を避ける
過放電(バッテリーの電力を完全に使い切り、機器が動作しなくなった状態)で放置すると内部セルが劣化しやすくなるため注意しましょう。
4. これって寿命?モバイルバッテリーの劣化サインをチェック
定期的に以下をチェックしましょう
| 確認項目 | 問題のサイン |
|---|---|
| 膨張・変形 | 内部セルの異常膨張 |
| 異臭 | 電解液漏れの可能性 |
| 過熱 | 内部短絡の恐れ |
| 充電時間の長期化 | 劣化の進行 |
これらのサインを放置すると、重大事故につながる場合があります。
5. そこに置くのは危険!モバイルバッテリーのNG保管場所
モバイルバッテリーは保管場所を誤ると、発熱・発火・劣化のリスクが一気に高まります。特に以下の場所での保管は避けましょう。
夏の車内や直射日光が当たる場所
夏の車内は短時間で90℃以上になることがあり、モバイルバッテリーにとって非常に危険です。ダッシュボードや窓際など直射日光が当たる場所も、内部温度の急上昇を招きます。
冷蔵庫や極端に寒い場所
一見安全そうに思える冷蔵庫ですが、電池内部の劣化につながります。冬場の屋外や極端に寒い場所での保管も、性能低下や故障につながるため注意が必要です。
満充電・充電ゼロでの放置
満充電のまま長期間放置すると電池に負荷がかかり、逆に充電ゼロの状態では過放電による劣化が進みます。保管時は50〜80%の充電残量を意識しましょう。
金属製品と一緒の保管
鍵や硬貨、工具などの金属製品と一緒に保管すると、端子部分が接触してショートを起こす危険性があります。ポーチやケースに入れて、端子を保護することが大切です。
5-1. 子ども・ペットがいる家庭での保管方法
小さなお子さまやペットがいる家庭では、通常以上に保管場所に配慮する必要があります。
- 子どもの手が届かない高い棚や鍵付き収納に保管する
- ペットがかじったり踏んだりしないよう、床置きは避ける
- 充電ケーブルを挿したまま放置しない
- 落下や衝撃を防ぐため、安定した場所に置く
誤って口に入れたり、強い衝撃が加わると事故につながる恐れがあるため、「触れさせない・落とさせない」環境づくりが重要です。
5-2. 旅行・災害用に保管するときの保管方法
旅行用バッグや防災リュックにモバイルバッテリーを入れっぱなしにしている方も多いですが、定期的な管理が欠かせません。
- 3〜6ヶ月に1回、充電残量をチェックする
- フル充電ではなく、50〜80%程度を維持する
- 衝撃が受けにくいように安定した場所で保管する。
- 高温になる場所での保管は避ける。
特に災害時に「使おうと思ったら劣化していた」という事態を防ぐため、定期的な点検と再充電が大切です。
このように保管シーン別に対策を取ることで、モバイルバッテリーをより安全に、より長く使うことができます。
6.モバイルバッテリーを安全に回収に出す方法
モバイルバッテリーに膨らみ・異臭・発熱・変形などの異常がある場合や、使用年数が経って明らかに劣化している場合は、「まだ使えるかも」と保管せず、早めに適切なルートで回収に出しましょう。
リチウムイオン電池は状態によって事故につながる恐れがあるため、家庭ごみには出さないでください(可燃・不燃いずれでも危険です)。
モバイルバッテリーは、自治体の案内する回収ルールに従って回収に出すか、JBRCの回収協力店(回収BOX設置店)へ持ち込む方法が安全です。
なお、回収BOXは原則としてJBRC加盟メーカー品が対象となるため、メーカーによっては回収対象外となる場合があります。
その点、エレコムはJBRC加盟メーカーのため、エレコムのモバイルバッテリーは対象ルートで安心して回収に出せます。
また、当社が運営する実店舗の「 エレコムデザインショップ 」でも回収を行っています。
回収に出す際のポイントや注意点の詳しい解説はこちら ▼
「vol.10
使わなくなったモバイルバッテリーはどうすればいい?」
7.よくある質問(FAQ)
Q1. モバイルバッテリーは満充電で保管しても大丈夫ですか?
A. おすすめできません。
満充電の状態で長期間保管すると、内部のリチウムイオン電池に負荷がかかり、劣化や膨張、発熱の原因になります。
50〜80%程度の充電残量での保管が最も安全で長持ちします。
Q2. モバイルバッテリーを冷蔵庫で保管すると安全ですか?
A. いいえ、逆に危険です。
冷蔵庫内は結露が発生しやすく、内部のショートや故障の原因になります。
常温(15〜25℃)の冷暗所で保管してください。
Q3. 使っていないモバイルバッテリーはどれくらいで劣化しますか?
A. 使用頻度が少なくても、2年程度で徐々に劣化します。 特に以下の症状が出た場合は使用を中止しましょう。
- 本体が膨らんでいる
- 異常に熱くなる
- 充電の減りが極端に早い
Q4. モバイルバッテリーは不燃ごみとして出せますか?
A. 出せません。
モバイルバッテリーはリチウムイオン電池を含み、状態によっては事故につながる恐れがあるため、家庭ごみ(不燃ごみを含む)には出さないでください。
回収は、家電量販店の回収サービスや自治体が案内する回収ルート/回収ボックスの利用をご検討ください。
また、当社が運営する実店舗の「
エレコムデザインショップ
」でも回収を行っています。
Q5. 耐火ケースに入れればどこに保管しても安全ですか?
A.
完全に安全になるわけではありませんが、リスクを下げる対策として有効です。
モバイルバッテリー用の耐火ケースや耐火ポーチは、万が一発熱や発火が起きた際に、周囲への延焼や被害を抑えるための「補助的な安全対策」として役立ちます。
ただし、耐火ポーチに入れているからといって、高温多湿の場所や直射日光が当たる環境での保管が安全になるわけではありません。そのため、耐火ポーチを使用する場合でも基本的な保管ルールを守ることが前提になります。
耐火ポーチは「どこでも安全に置ける魔法のアイテム」ではなく、正しい保管環境と組み合わせることで、より安全性を高めるための選択肢と考えるのが適切です。
Q6. 飛行機に乗るとき、モバイルバッテリーは預けられますか?
A.
預け入れはできず、機内持ち込みが必要です。
容量制限(Wh)や個数制限が航空会社ごとにあるため、事前確認をおすすめします。
飛行機の持ち込みに関する詳しい解説はこちら▼
「vol.13 飛行機に持ち込み可能なモバイルバッテリ―の条件とは?機内持ち込みを3つのポイントで解説!」
まとめ「安全に保管して事故を防ぐ」
適切な保管方法を守ることで、火災・発火・劣化トラブルを大幅に減らすことができます。
この記事のポイントまとめ
- 適切な温度・湿度で保管
- 長期保管は50〜80%充電で
- 定期点検で異常を早期発見
- 使い終わったモバイルバッテリーは、自治体の案内するルールや専門の回収ルートで回収に出す
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※本記事の情報は2026年2月時点のものです。掲載商品は売り切れや仕様変更となっている場合がありますので、あらかじめご了承ください。




