モバイルバッテリー選び
の役立つ基礎知識10(全16回)
不要になったモバイルバッテリーはどう処分する?
モバイルバッテリーは、長く使い続けると電池が劣化するため、充電するのに時間がかかったり、バッテリー容量が減りやすくなます。このような状態で使い続けると、バッテリーが膨張したり、発火などの事故につながりかねません。
そのため、モバイルバッテリーを安全に使うためには、劣化したと感じた時など、適切な時期に早めに買替えましょう。
ただ、その時に悩みの種になるのが、古いモバイルバッテリーの処分方法だと思います。このページでは、モバイルバッテリーの処分方法(回収方法)や注意点などをご紹介します。
モバイルバッテリーを処分する方法
電池(リチウムイオン電池など)が劣化したモバイルバッテリーは、そのままゴミとして捨てることができません。理由は、発火による火災のおそれがあるためです。では、どのように処分したらいいのでしょうか?
ここでは、モバイルバッテリーを適切に処分方法(回収方法)について、5つのポイントをご紹介します!
確認事項(5つのポイント)
ポイント1 : 検索サイトや一般社団法人JBRCのHP(※)などで、回収してくれる店舗や自治体(協力店や協力自治体)を検索しましょう
ポイント2 : 回収を行ってもらいたいモバイルバッテリーの「電池の種類」を確認しましょう
ポイント3 : 回収方法を確認しましょう。回収ボックス(リサイクルBOX)や直接手渡す回収などがあります。
ポイント4 : モバイルバッテリー回収にあたっての諸条件(製品が膨張していてもOK/NG、数量制限など)を確認しましょう
ポイント5 : モバイルバッテリー回収にあたっての事前準備(放電や端子の絶縁処理など)を確認しましょう
※ 一般社団法人JBRCのHP:https://www.jbrc.com/general/recycle_kensaku/(外部ページが開きます)
近隣の店舗や、お住いの自治体に持ち込む際の調べ方と注意事項
モバイルバッテリーを回収してくれる店舗や自治体が不明な場合、一般社団法人JBRCのHP(※)で回収してくれる「協力店」「協力自治体」を検索することができるので便利です。 また、各店舗や各自治体で回収条件が違うことがあるため、不要になったモバイルバッテリーを持ち込む際には、持ち込み先に上記の5ポイントを確認しておくとよいでしょう。
たとえば、JBRC加盟企業製モバイルバッテリーが条件であったり、膨張している電池は回収できないケースなどがあります。 回収方法も、モバイルバッテリーを「手渡しでの回収」や「モバイルバッテリー専用の回収ボックス(リサイクルボックス)での回収」など、違いがあります。
引取ってもらう上で事前準備が必要な場合もあるので、それも一緒に確認しておくとよいでしょう。 端子部分を非通電のテープで覆ってショートを防止する対応や事前に放電を求められることが多いです。
エレコムの実店舗「エレコムデザインショップ」へ持ち込む
当社が運営する実店舗の「エレコムデザインショップ」では、モバイルバッテリーなどリチウムイオン電池が搭載されている製品の正しい処分方法を知っていただくことを目的として、無償で回収を行っています。
当社以外の製品でも、JBRC加盟企業製のものであれば回収いたします。
※ 店舗内の保管場所の都合により大量回収のご依頼につきましてはお承りできない場合や、回収そもものをお断りせざるを得ない場合がございます。ご了承ください。
エレコムデザインショップの詳細はこちらよりご確認いただけます。
https://www.elecom.co.jp/store/
モバイルバッテリーを処分するときに注意したいこと
ここでは、モバイルバッテリーを処分するときに注意しておきたいことをご紹介します。
バッテリーに使われている充電池の種類に注意
現在、流通しているモバイルバッテリーは、「リチウムイオン電池」が主流です。しかし、製品のリリース時期やメーカーによっては、「ニッケル水素電池」など、ほかの充電池が採用されている可能性もゼロではありません。
電池の種類によっては、処分の方法が異なる可能性があるため、確認しておきましょう。
内蔵しているバッテリーの種類は取扱説明書などに記載があります。また、電池に記載されている「リサイクルマーク」でも確認することができます。

モバイルバッテリーは燃えないゴミには出せない
モバイルバッテリーは「燃えないゴミ?」だと思って、ご家庭のゴミ収集に出してしまおうと考える人もいるかもしれません。しかし、ほとんどの自治体では、燃えるゴミ・燃えないゴミ問わず、回収不可となっています。
その理由は、前述の通り、発火による火災のおそれがあるためです。これは安全面を考えて決められているルールなので、必ず守るようにしてください。

モバイルバッテリーは状態を確認して適切に処分しよう

モバイルバッテリーは、リサイクル品として処分するのが一般的ですが、機種変更(接続端子の種類の変更)などが理由で、まだ使えるモバイルバッテリーを処分しなければいけないケースもあると思います。
そのような場合は、モバイルバッテリーの買い取りをしている中古販売業者に持ち込む方法もあります。
安価なモバイルバッテリーでは難しいかもしれませんが、ノートPCにも充電可能な大容量かつ高性能のモバイルバッテリーであれば、買い取りの対象となる可能性があります。
高性能なモバイルバッテリーを処分する際には、捨てるのではなく販売も検討してみてはいかがでしょうか。
モバイルバッテリーは、通常のゴミとしては捨てられません。電池の種類を確認して適切に処分しましょう。