モバイルバッテリー選び
の役立つ基礎知識14(全16回)
大容量モバイルバッテリーの選び方とおすすめ製品【20,000mAh以上】
モバイルバッテリーは、外出時にスマートフォンやタブレットなどの電池切れを防ぐために用いられています。
しかし、モバイルバッテリーも充電が必要で、充電したいときにバッテリー残量が少ないといった可能性が考えられます。
そのような状況を考慮して、モバイルバッテリーを選ぶ際は大容量のものがおすすめです。
本記事では、20,000mAh以上の大容量モバイルバッテリーの選び方と、当社のおすすめ製品をご紹介します。
大容量モバイルバッテリーのメリット
大容量モバイルバッテリーは、一般的なモバイルバッテリーよりも容量の小さいデバイスを複数回充電可能なことや、容量の大きいデバイスの充電もできる点が特長です。
容量が少ないモバイルバッテリーの場合、1回デバイスを充電しただけで、モバイルバッテリー本体を充電しなければいけない場合や、デバイスの容量が大きい場合は満充電とならない場合あります。
一方、大容量モバイルバッテリーの場合はデバイスを充電したあとでもバッテリーが残っていることが多いため、複数回の充電が可能です。
また、スマートフォンやタブレットだけではなく、充電容量の多いノートパソコンを持ち運ぶ方も多いかと思います。
大容量モバイルバッテリーを使用することで、外出先でもバッテリー切れを気にせずパソコンを操作することができます。
近年は会社員や学生に限らず、さまざまなライフスタイルによりパソコンを持ち運ぶ機会も多いため、大容量モバイルバッテリーを持っておくと、外出先での作業の際など便利です。
大容量モバイルバッテリーの選び方
こちらでは、大容量モバイルバッテリーの選び方をご紹介します。
出力は2.0A以上がおすすめ
モバイルバッテリーは一定の容量で、出力が大きいほど充電時間が短くなります。バッテリーの出力は「A(アンペア)」という単位で表され、数字が大きいほど高速で充電することができます。
素早くデバイスを充電したい場合は、最大出力が2.0A以上のモバイルバッテリーを選びとよいでしょう。
パソコンやタブレットなど消費電力が大きいデバイスの充電を想定している方は、出力の大きさにも注意して検討するようにしましょう。
急速充電ならUSB Power Delivery対応のものを
デバイスを急速充電する規格には、QC(Quick Charge)やUSB Power Deliveryというものがあります。
USB Power Deliveryは近年のノートパソコンにも採用されている規格で、QCはAndroid端末を中心とした規格になります。
いずれも、デバイスを急速充電できるため、外出先での充電や忙しい方にもおすすめです。
しかし、高速で充電できる一方、モバイルバッテリー本体の消費電力も大きくなるため、モバイルバッテリー本体の充電をこまめに行う必要があります。
なお、最大出力が大きくても合計出力が小さい場合、出力が分散されてしまうため注意しましょう。
「PSEマーク」があるかないかは、要チェック!
PSE(Product Safety Electrical Appliances & Materials:電気用品安全法)は電気用品による危険及び障害の発生を防止する法律であり、PSEマークがあることにより電気用品の安全性を示すものです。
PSEマークは電気用品安全法に基づいて表示が義務付けられており、このマークがなければ日本で販売ができません(※)。
また、モバイルバッテリーを長時間放置すると、電池の容量が0%になった状態からさらにエネルギーを取り出そうと放電してしまう「過放電」が発生します。長時間充電すると、この「過充電」が発生してしまい、いずれもバッテリーの寿命を縮めてしまう要因となります。
弊社(エレコム株式会社)のモバイルバッテリーは、日本の電気用品安全法(PSE)の技術基準に適合した安全性の高い製品です。過充電・過放電はもちろん、過電圧・過電流防止機能および短絡保護機能と温度検知機能の6つの保護機能を備えた安心の回路設計を多くの製品で採用しています。
※「電気用品安全法の概要」(経済産業省)(https://www.meti.go.jp/policy/consumer/seian/denan/act_outline.html)を加工して記載
おすすめの大容量モバイルバッテリー
下記は、当社で販売しているおすすめの大容量モバイルバッテリーです。

フックを掛けて使える30,000mAh大容量バッテリー「DE-C41-30000シリーズ」
こちらのモバイルバッテリーは30,000mAhの大容量であり、合計出力は52.5Wにものぼります。
約1800mAhのバッテリー搭載のスマートフォンを充電した場合、約9.7回充電可能なため、さまざまなデバイスを充電することが可能です。
入力ポートはUSB Type-C?が1つ、出力ポートはUSB-AとUSB Type-Cがそれぞれ1つずつひとつ搭載されています。
フックを掛けて使えることから、リュックの横にぶら下げて持ち運ぶことができます。
また、JIS保護等級IP44相当の防水・防塵性能を持ち、本体の各キャップを閉じていれば食べ物や飲み物が近くにある場面でも安心です。

USB Power Delivery対応で2台同時充電可能「DE-C33L-20000BK」
こちらのモバイルバッテリーは保存容量が20,100mAh、合計出力が52.5Wになります。
幅51mm×高さ156mm×奥行44mm程度の大きさで、バッグのなかでも場所を取ることがありません。
USB Power Delivery規格正規認証品であることから、さまざまなデバイスを高速でチャージすることができます。
一方、ヘッドホンなど充電電流が小さい機器を充電する際には、低電流モードで対応します。
こちらのモバイルバッテリー本体を3.5時間程度で充電できるため、チャージ時間を大幅に短縮できます。
大容量モバイルバッテリーがあれば充電切れは怖くない
本記事では、大容量モバイルバッテリーについてご説明しました。
一般的な目安として、大容量モバイルバッテリーは20,000mAh以上の容量を持つモバイルバッテリーを指すもので、さまざまなデバイスを充電することができます。
下記は、大容量モバイルバッテリーを選ぶ際に押さえておきたいポイントです。
・容量は20,000mAh以上が目安
・出力は2.0A以上がおすすめ
・急速充電ならUSB Power Delivery対応のものを
・PSEマークがあるかチェック
外出時にさまざまなデバイスを持ち運ぶ方は、大容量モバイルバッテリーをぜひご検討ください。