モバイルバッテリーMobile Battery

モバイルバッテリー選び
の役立つ基礎知識
01(全16回)

モバイルバッテリーの選び方とおすすめ製品

スマートフォンには、単に携帯電話としてだけではなく、インターネットや電子メールの閲覧、ICカードとしての利用など、さまざまな役割があります。そのため、ビジネスはもちろん、プライベートにおいても、スマートフォンのバッテリーが切れて使えなくなると一大事です。
通常であれば、日々欠かさずに充電しているかもしれませんが、つい忘れてしまうこともありますし、外出中にスマートフォンを使用しすぎて、気がついたらバッテリーの残りが少なくなっていたということもあるでしょう。そのようなとき、その場ですぐにスマートフォンを充電できるモバイルバッテリーがあれば便利です。では、モバイルバッテリーを買う際には、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。

モバイルバッテリーとは?

モバイルバッテリーとは?

モバイルバッテリーは、名前が示すとおり「携帯」できる「電源」となります。モバイルバッテリーの用途としてまず思い浮かぶのは、スマートフォンやタブレットを充電するシーンを連想するかもしれません。しかし、モバイルバッテリーで充電できるのはスマートフォンやタブレットだけではなく、無線LANルーターや携帯ゲーム機など、多岐にわたります。
そのため、充電の機会が少なくなる旅行や出張等の外出、通勤・通学時に持ち歩く方もいます。バッテリー切れを起こすことは少ないように思えますが、充電忘れやケーブルの接続ミス、ゲームなどで長時間使う場合の電力消費と、バッテリー切れになってしまう場面は少なくありません。
また、地震や台風といった災害時の充電にもモバイルバッテリーは役立ちますので、いざというときに安心です。

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ケース別・モバイルバッテリーの選び方

災害時の非常用電源としても有効なモバイルバッテリーは、一家に1台、または一人1台あっても良いでしょう。モバイルバッテリーは、電気店をはじめ、コンビニ(コンビニエンスストア)でも販売されています。今では気軽に入手することが可能です。
ただ、実際に使うことを考えれば、安易に購入するのではなく、「自分に最適なモバイルバッテリー」を購入したいものです。
では、モバイルバッテリーを購入する際はどのようなことに気をつければ良いのか。モバイルバッテリーの選び方をケースごとにご紹介します。

1回の充電で長持ちさせたい場合:容量で選ぶ

バッテリー容量が大きければ何回でも充電ができます。バッテリー切れで困っている知人のスマートフォンも充電することもできます。特に、災害時の非常用電源として使うことが目的であれば、大容量のモバイルバッテリーを選ぶべきでしょう。
モバイルバッテリーの容量は「mAh(ミリアンペアアワー)」で表します。1時間に流せる電気量を示す単位ですが、バッテリーや乾電池などの場合は「容量」を表す単位として使われます。
例えば、モバイルバッテリーの容量が5,000mAhで、スマートフォンの容量が2,500mAhであれば、2回スマートフォンを充電することができる計算になります。
ですから、所有しているスマートフォンのバッテリー容量と、1日に充電したい、またはするかもしれない回数分の充電に対応できるモバイルバッテリーを選ぶといいでしょう。

長持ちさせたい場合:容量で選ぶ
20000mAh以上のモバイルバッテリーの商品一覧を見る 大容量モバイルバッテリーの選び方とおすすめ製品【20000mAh以上】

早く充電したい場合:急速充電対応できる機種を選ぶ

モバイルバッテリーの出力電力は「W(ワット)」で表記されており、この数字が大きいほど早く充電できます。ただし、本当に早く充電したいのであれば、「USB Power Delivery」「Quick Charge」といった「急速充電」の規格に対応した機種を選ぶといいでしょう。
特に、USB Power Deliveryは「W」数が合えば、スマートフォンだけでなくノートPCも充電できます。専用のケーブルなどが必要になりますが、使い勝手の良いおすすめの規格です。

早く充電したい場合:急速充電対応できる機種を選ぶ
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毎日持ち歩く場合:サイズで選ぶ

日常でお使いになる場合や、非常時用にお使いになる場合にしても、モバイルバッテリーを持ち歩く以上、サイズも重要な要素です。 特に、鞄バッグが小さい場合には、ほかに入れたい物に影響が出ることもあるでしょう。
モバイルバッテリーは、基本的に大きさ=容量に比例しますので、単純に小さい物を選ぶのではなく、必要な容量で持ち歩きに不便のないサイズを選びましょう。

毎日持ち歩く場合:サイズで選ぶ
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トレンドを重視する場合:USB Type-C™規格を選ぶ

モバイルバッテリーにもスマートフォンと同様に、トレンドがあることをご存知でしょうか。
USB Type-Cは2024年現在多くのモバイルバッテリーに搭載されている規格であり、高速充電だけではなくデータのやり取りも高速になります。
これまで、スマートフォンやパソコンなどにはPS/2コネクターやRS-232など、さまざまな規格が用いられていました。
これらの規格を統一し、さまざまな機器に対応することができるようになった点もType-Cのメリットといえます。

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その他の機能を重視する場合

人によって、モバイルバッテリーに求める機能は異なります。例えば、一度に複数のスマートフォンや機材を充電したい場合は、出力ポートの多い機種を選ぶ必要があります。
また、本格的に災害に備えるなら、ソーラーパネルで充電できるモバイルバッテリーが最適でしょう。ほかにも、ワイヤレスで充電できるモバイルバッテリーもありますので、必要な機能に応じて適切な商品を選びましょう。

個々の目的を重視する:機能で選ぶ

モバイルバッテリーに関する注意点

下記にて、モバイルバッテリーに関する注意点をご紹介します。

「過放電」「過充電」によるバッテリーの劣化に注意

過放電とは、モバイルバッテリーの残量がない状態で長時間放置することで発生します。
バッテリーは何も接続していない状態でも徐々に電力が放出されており、久しぶりに使おうとすると残量が0%になっていることがあります。
過放電が行われると、モバイルバッテリーの寿命が縮まるなどの劣化が発生します。
また、モバイルバッテリーを使っている方のなかには、「常に100%の状態にしたい」という方がいらっしゃるでしょう。
モバイルバッテリーの残量が十分な状態で充電すると、過充電が発生して寿命や機能の劣化が進行してしまいます。
そのため、モバイルバッテリーは充電がなくなってから、できるだけ間隔を開けずに充電しましょう。

モバイルバッテリーの正しい使い方は?充電方法や注意点を解説

モバイルバッテリーの捨て方

モバイルバッテリーは、使用しているうちに蓄電量が減少したり、バッテリーが膨らんだりすることで寿命を迎えることがあります。
そのような場合は買い替えを検討すると思いますが、古くなったモバイルバッテリーの捨て方には注意が必要です。
モバイルバッテリーは発火の危険性があることから、多くの自治体ではゴミとして回収してくれません。
処分の際は家電量販店やホームセンターなどに設置されている、回収用のリサイクルボックスを利用しましょう。
また、リサイクルボックスに入れる際には、バッテリーがむき出しだとショートして発火する可能性があります。
そのため、リサイクルボックスを利用して処分する際、セロハンテープなどを用いて絶縁状態にしておきましょう。

不要になったモバイルバッテリーはどう処分する?

おすすめのモバイルバッテリー

こちらでは、当社が販売しているおすすめのモバイルバッテリーをご紹介します。

USB Power Delivery (PD)対応の大容量モデル「DE-C34-20000シリーズ」

USB Power Delivery規格に準拠しており、20Wの出力が可能な20000mAhのモバイルバッテリーです。 高速充電に対応しているUSB Type-Cケーブルと、それに対応しているACアダプターが付属しています。 電池残量は製品下部に取り付けられているLEDランプの点灯数で確認でき、本体は約6時間で充電することができます。 本製品は回収協力自治体や、家電量販店・ホームセンターなどの協力店で処分することが可能です。

DE-C34-20000シリーズ
20000mAh C+A 20W モバイルバッテリー - DE-C34-20000BK

USB Type-C対応の薄型コンパクトモデル「DE-C44-10000シリーズ」

DE-C44-10000シリーズは10,000mAh、最大出力20Wのモバイルバッテリーのシリーズです。 USB-Aポートを2ポート、USB Type-Cポートを1ポート搭載しており、3ポート合計20Wを出力できます。 そのため、スマートフォンを複数台充電したり、スマートフォンとミュージックプレイヤーを同時に充電したりすることが可能です。 こちらの製品にも高速充電に対応しているUSB Type-Cケーブルと、それに対応しているACアダプターが付属しています。

DE-C34-10000シリーズ
薄型コンパクトモバイルバッテリー(10000mAh) - DE-C44-10000PN

モバイルバッテリーの購入は価格だけに縛られない

モバイルバッテリーの購入は価格だけに縛られない

一口にモバイルバッテリーといっても、その種類はさまざまです。購入時には、必要な機能や性能、サイズなどを見極める必要があります。また、安いモバイルバッテリーは、時に爆発といった事故が起きる可能性もあります。
そこで、モバイルバッテリーを購入する際は、PSEマークの有無を確認しましょう。日本国内では、2019年2月1日よりPSEマークのないモバイルバッテリーを販売できませんが、過去に流通した物が残っていないとは限りません。
エレコムの製品は、きちんと基準をクリアしたモバイルバッテリーがそろっています。価格に振り回されることなく、安全や機能面をしっかりと見極めた上でモバイルバッテリーを選択してください。