Wi-FiとLTEの違い それぞれのメリット・デメリット

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概要
スマートフォンを利用している方にとって、通信料金や速度制限はインターネットショッピングや動画を楽しみづらくする要因のひとつです。
スマートフォン向けの通信方式としてWi-FiやLTEがありますが、それぞれの違いについて理解されている方はあまり多くないかと思います。
それぞれの違いについてしっかりと理解しておくことで、より便利に活用することができます。
本記事ではWi-FiとLTEの違いと、それぞれのメリットについてご紹介します。

Wi-FiとLTEの違いは?

Wi-FiとLTEはどちらも無線を利用している通信技術になります。 この2つの大きな違いといえば、「無線通信の種類」が挙げられるでしょう。
ここからは、Wi-FiとLTEの違いについてそれぞれご説明していきます。

  • ・Wi-Fi

    Wireless Fidelity(ワイヤレスフィデリティ)の略称であるWi-Fiは、「無線LAN」の1つとして分けられます。
    Wi-Fiに対応している「スマートフォン・ノートパソコン・タブレット端末・ゲーム機器」などの子機であれば、さまざまな種類のデバイスを通じて利用ができます。

    さまざまなデバイスで利用することができるため、Wi-Fiの利用シーンは通勤先のオフィスや家庭だけでなく、宿泊先のホテル、屋外施設、ショッピングモールなど多岐にわたります。

    Wi-Fiを利用するためには無線LANルーターやモバイルルーター、街中に設置されたWi-Fiスポットから接続します。
    公共施設のWi-Fiを利用する際の注意点のひとつとしては一部のWi-Fiにはパスワードが設置されていないことがあるため、そのWi-Fiを使用すると情報漏えいにつながる恐れがある点です。

    スマートフォンやパソコンでインターネット通販などを利用している場合、住所やクレジットカードの情報といった個人情報が抜き取られる危険性があるため、利用するWi-Fiには気を付けましょう。
    公共施設に設置されたパスワード付きのWi-Fiは利用しない、自分が所有するWi-Fiルーターやモバイルルーターのみを使用することなどで対策が可能です。

  • ・LTE

    一方、Long Term Evolution(ロングタームエボリューション)の略称であるLTEは、「携帯電話用の通信回線規格」になります。 LTEを利用することができるのは、スマートフォン・タブレット端末などの「モバイルデバイス」に限定されています。 携帯電話会社が会社別にそれぞれ所有している無線通信装置である「基地局」を介してLTEの電波を飛ばしているのです。

    モバイルデバイス専用に作られたLTEはパソコンを利用せず、かつ高速の通信が必要なシーンで利用されます。
    例えば喫茶店や商業施設など、Wi-Fiも設置するけどモバイルデバイスの使用頻度が高い箇所が挙げられます。
    LTEを利用する際の注意点もWi-Fiと同様に情報漏えいが挙げられ、公共施設など誰でも使用できる回線を利用しないことが対策となります。

3G・4G・5Gとは?

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3G・4G・5Gとは、通信異動システムのことを指し、Gとは世代(Generation)を意味します。
こちらでは、1Gから5GやLTEとの違いについてご説明します。

  • ・1G

    3G・4G・5Gとは、通信異動システムのことを指し、Gとは世代(Generation)を意味します。
    こちらでは、1Gから5GやLTEとの違いについてご説明します。

  • ・2G

    1Gに文字情報の通信も追加されたのが2Gです。
    1993年に作られた2Gの登場により、メール機能が掲載された携帯電話の発売が始まりました。

  • ・3G

    2Gよりも大幅に通信速度が向上した通信システムです。
    3Gは2001年に作られ、現在でも使用されるスマートフォンやタブレットなどで大量の画像が掲載されたサイトやホームページを閲覧することができるようになりました。

  • ・4G

    3Gよりもさらに通信速度が向上した通信システムです。
    2015年に作られた4Gによって、高画質な動画も視聴することができるほか、ビジネスでは大容量のファイルの送受信することができるようになりました。
    なお、LTEは4Gの直前に開発された通信システムです。
    そのため、4GとLTEを合わせて「4G/LTE」と表記されることもあります。

  • ・5G

    最新の通信システムで、4Gよりも大容量のデータを送受信することができます。
    5Gの利用シーンは家庭やビジネスだけでなく、IoTへの利用も期待されています。
    例えば自動車の自動運転や、医療データのリアルタイムでのやり取りなどが挙げられます。

Wi-Fiのメリット・デメリット

こちらでは、Wi-Fiのメリット・デメリットについてご説明します。

  • ・Wi-Fiのメリット

    Wi-Fiは通信容量に対して大きな制限がないため、通信速度が非常に速いことがメリットに挙げられます。
    近年スマートフォン・タブレット端末を使って、ネットゲームをしたり動画を見たりする人が増加しています。
    通信量に制限がある場合は動画・ゲームを楽しんでいると、すぐに規定された通信量に達してしまうという問題があります。
    Wi-Fiがあればそのような通信量の上限を気にせずにインターネットを安心して楽しむことができるのです。

  • ・Wi-Fiのデメリット

    ただWi-Fiは障害物があることによって電波が届きにくくなる場合があるのです。
    また周波数によってWi-Fi電波がほかの電気機器と干渉し、通信速度が落ちてしまうということもデメリットとなります。
    またWi-Fiには電波規格がいくつか存在し、規格によって「5GHz」と「2.4GHz」どちらかの周波数帯の仕様が決まっています。
    「5GHz」の規格とつなげると、ほかの電気機器との干渉が起きにくいので通信速度は安定しますが、Wi-Fiルーターとの間に距離が空いていたり、障害物があったりすると電波は届きにくくなります。
    「2.4GHz」の規格に関しては、障害物があったとしても比較的つながりやすいとされていまが、Bluetoothやほかの電気機器との干渉が起きやすく、通信速度は落ちてしまいます。
    ルーターとの距離を離すことなくWi-Fiを使用する場合は、通信速度が速い規格を「5GHz」とつなげることで、上記のデメリット面は軽減されることかと思います。

LTEのメリット・デメリット

LTEのメリットとデメリットをそれぞれ下記に挙げております。

  • ・LTEのメリット

    LTEは屋外や屋内にかかわらず電波がつながりやすいという点が大きなメリットになります。
    また地域ごとに無線通信装置である「基地局」の数も豊富に存在するため、さまざまな場所で広く電波を受信することができます。
    LTEは外でも電波がつながりやすいという特徴があるため、どんな場面であってもシーンを選ばずに活用できるのが強みだと言えるでしょう。

  • ・LTEのメリット

    しかしLTEは、契約されたデータ通信量を超えるとその通信速度が遅くなります。
    また電波を使用する環境により、回線の影響をダイレクトに受けてしまうという点もデメリットであると言えます。
    LTEは携帯電話会社との契約プランよりデータ容量が超えてしまうことで、通信速度に制限がかかってしまうのです。
    速度制限の解除方法は、「制限期間終了を待つ」「追加で料金を支払って、データ容量を増やす」の2択になります。

Wi-FiとLTEの違いまとめ

Wi-FiとLTEの違いを、項目別にまとめました。

◀テーブルはスクロールできます
  Wi-Fi LTE
通信技術 無線LANのひとつ 携帯電話用の通信回線
使えるデバイス スマートフォン スマートフォン
タブレット端末 タブレット端末
パソコン その他、LTE対応機器
プリンター  
その他、Wi-Fi対応機器  
通信エリア
キャリアごとに異なる
周波数帯 2.4GHz 700~900MHz
5GHz
通信速度
電波強度
建物によって左右される 比較的安定している
通信制限
無制限 月ごとに制限あり
周波数 高周波数帯 低周波数帯
通信距離 狭い 広い
基地局 少ない 多い

Wi-Fiは建物や障害物によって電波強度が左右されますが、整った通信環境では通信速度も速く、また通信制限がない点も大きな特徴です。
LTEは使用端末がモバイルデバイスやタブレットに限定されるうえ、通信制限が設定されている場合もありますが、通信エリアが広く電波強度が比較的安定している点が特徴です。

おわりに

本記事ではWi-FiとLTEの違いと、それぞれのメリットについてご紹介しました。
現代において、通信制限・速度に関するデメリットは大きく浮き彫りになってしまいます。
そのためデータ通信量の制限がなく、いつでも安定した速度で使用できるWi-Fiをおすすめします。
本記事での記事を参考にWi-FiとLTEを正しく使い分けてみてください。

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