「エレコム、お前だったのか 丸山千枚田の保全にお金を出してくれたのは...」
2024年7月某日Xで、かの有名な児童文学「ごんぎつね」の印象的なセリフをオマージュしたポストが話題となりました。
IT関連機器を中心とした製品を提供するエレコムが、様々な環境保全の取り組みを行っていることは、ほとんどの方に知られていません。実はこのポストの通り、当社では三重県熊野市にある、日本最大級の規模を誇る棚田「丸山千枚田」の保全活動を行っています。
当社は、地球環境の保全が事業活動の継続と持続的成長に不可欠であるという認識のもと、より良き社会を目指した社会貢献活動として自然環境の再生に取り組んでいます。丸山千枚田の保全活動も、その一環です。

「丸山千枚田」とは
三重県熊野市にある丸山千枚田は、大小1,340枚の田んぼが山の斜面に重なるように広がる棚田で、日本の棚田百選にも選ばれています。この棚田が造成された時期は不明ですが、1601年にはすでに2,240枚の田があったという記録があります。しかし、過疎や高齢化による耕作放棄地の増加などによって、平成初期には530枚までに減少してしまいました。
地元住民の方々は、「この貴重な文化遺産を無くすわけにはいかない。素晴らしい景観と農耕文化を後世に残し伝えていかなければならない。」と保存会を結成し、丸山千枚田の復元と保全活動が始まりました。保存会結成後4年間で810枚の田の復元に成功し、現在では1,340枚という日本最大規模の棚田となりました。四季を通じてその美しさは変わり、いつ見に行っても美しい棚田が広がります。

なぜ「丸山千枚田」を選んだのか?
丸山千枚田がある三重県熊野市は、当社の創業者である葉田順治の出身地であり、そのご縁がきっかけとなりました。熊野市に存在する多数の世界遺産、魅力的な自然や景観、史跡を持続させていく重要性に共感し、そのひとつである丸山千枚田の復田を通して地域振興に貢献すべく、取り組みを実施しています。
丸山千枚田が抱えている、休耕田の整備や水源の確保といった様々な課題を解消し、先人が築いた遺産を後世に持続させるために支援しています。

エレコムと三重県熊野市が協定を締結し、丸山千枚田の保全と地域振興を目指す
丸山千枚田の保存会が実施している「オーナー制度」を活用し、2015年より保全活動に協賛しており、社員が田植えや稲刈りなどのイベントに参加しています。
さらに2020年9月には、三重県熊野市と「熊野市丸山千枚田を活用した地域振興及び保全等に関する連携協定」を締結しました。本協定の締結にあたり、熊野市に対し、企業版ふるさと納税制度を活用し、令和2年度から令和6年度までの5年間で総額1億5,000万円の寄付を行います。互いに持ち得る資源を有効活用するとともに、綿密な相互連携と協力のもと、丸山千枚田の復田、維持保全や景観整備、社員と市民の方々の都市農村交流などを図っています。

左から、当社取締役会長 葉田順治、熊野市長 河上敢二氏
創業時から続く「社会との共生」への想い
エレコムグループは、創業時から「社会との共生」を当然のことと考え、お客様に愛される製品・サービス・ソリューションの提供や社会貢献活動による地域社会への貢献により、より良き社会の実現を追求してきました。今後も「社会との共生」を前提に事業活動を行いながら、積極的に社会貢献活動を実施していきます。


エレコムグループは、今まで、そしてこれからも、より良き製品・サービス・ソリューション、より良き会社、より良き社会を追求しつづけます。