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ワイヤレスイヤホンの
選び方
How To Choose Wireless Earphones

ワイヤレスイヤホンで気になる遅延や音飛び対策はできる?

ワイヤレスイヤホンで気になる遅延や音飛び対策はできる?

ケーブルレスでたいへん便利なワイヤレスイヤホンですが、使い方によってはBluetooth(ブルートゥース)の仕組みの関係で、遅延が起きることもあります。音楽を単体で聞いている分には、遅延が気になることはないかもしれませんが、動画を見たりゲームをプレイしたりするときに遅延が発生すれば、かなりのストレスになります。

また、音飛びなどがあれば、どのようなケースでもいい気持ちはしません。音飛びは、ポータブルCDプレイヤーなどが使われた時代には、衝撃でCDを読み取るミスなどが起きて発生することもありました。ワイヤレスイヤホンの場合は、再生デバイスからの電波が何らかの障害物で遮断されると発生することがあります。
ここでは、ワイヤレスイヤホンで起きる遅延や音飛びなどの対策方法についてご紹介しましょう。

ワイヤレスイヤホンで発生する遅延や音飛びの原因とは?

ワイヤレスイヤホンで発生する遅延や音飛びの原因とは?

ワイヤレスイヤホンで遅延や音飛びが起きる理由は、ワイヤレスにするためBluetoothと呼ばれる無線の仕組みを使っているからです。
例えば、無線の問題点として「障害物で電波が遮断される」「ほかのBluetooth機器や電子レンジなどに干渉してしまう」といったことがあげられます。また、機器の問題として、「Bluetoothのバージョンが古い」「内蔵されているコーデックが合っていない」などの原因もあります。

ワイヤレスイヤホンで発生する遅延や音飛びを改善する方法

仕様の問題とはえ、実際にワイヤレスイヤホンを使用中に遅延や音飛びが発生するのは好ましくありません。映画やドラマなどの視聴中に遅延すれば、口の動きとセリフが合わなくなります。また、FPS(主人公の視点で進行する3Dガンシューティングゲーム)やeスポーツなど、リアルタイムに動くゲームをしている場合、音の遅延が致命的なミスにつながる可能性もあるでしょう。
続いては、ワイヤレスイヤホンで発生する遅延や音飛びを改善する方法を紹介しましょう。

ワイヤレスイヤホンの遅延をなくすために無線環境をチェックする

ワイヤレスイヤホンの遅延をなくすために無線環境をチェックする

ワイヤレスイヤホンで発生する遅延や音飛びを改善する方法として、まずは無線環境のチェックが挙げられます。
まずは、ワイヤレスイヤホンと再生デバイスとのあいだに障害物がないかを確認します。同じ部屋なら問題ないですが、金属やコンクリートなどがあると、電波が反射しやすくなります。また、水は電波を遮断しますので、大きな水槽がある場合は注意が必要です。体の70%が水分といわれている人間も障害物になりますので、遅延が起きたり起きなかったりする場合は、家族の動きなどを見てみましょう。なお、同じ障害物でも、木やガラス、紙などは大丈夫ですのでご安心ください。

次に、電波が干渉しそうな物がないかを確認します。具体的にはBluetoothを利用したキーボードやマウスなどが、再生デバイスのそばにあると干渉する可能性があります。また、電子レンジやコードレスフォンなども、電波が干渉しやすい製品です。

また、ワイヤレスイヤホンと再生デバイスとの距離が遠すぎる場合もあります。
Bluetoothの接続距離は、Class2の場合10mですが、屋内の開けた場所で10m以上離れることはないでしょう。

ワイヤレスイヤホンが遅延するときはコーデックを見直す

ワイヤレスイヤホンが遅延するときはコーデックを見直す

ワイヤレスイヤホンで発生する遅延や音飛びを改善する方法として、ソフト面での改善も考えてみましょう。まず、Bluetoothのバージョンの改善ですが、遅延のリスクを最小限にとどめるには、バージョンが5.0以上のワイヤレスイヤホンを使うといいでしょう。
また、デジタルデータを音声に変換するコーデック方式も重要です。例えば、iPhoneやiPadは「AAC」方式、Androidのスマートフォンやタブレットは「aptX」方式が使われていますので、使用するデバイスに対応したコーデックを持つワイヤレスイヤホンを使うといいでしょう。

なお、これらの改善方法はハード的な仕様なので、後から変更することはできません。ですから、お使いのワイヤレスイヤホンのスペックを確認し、再生デバイスに合わせて新調することも検討してください。

初期化&再ペアリングで解決することもある

初期化&再ペアリングで解決することもある

障害物やBluetoothのバージョンなどを確認しても解決しない場合、初期化して再ペアリングをしてみるのもいいでしょう。 再生デバイスのBluetooth接続機器一覧からワイヤレスイヤホンを削除し、再度ワイヤレスイヤホンを認識させてください。 単純な作業ではありますが、場合よっては遅延や音飛びが改善することもあります。

なお、頻繁に初期化&再ペアリングが必要な場合は、エレコムの完全ワイヤレスBluetoothヘッドホン「LBT-TWS16シリーズ」がおすすめです。 このモデルは、オートペアリング機能を搭載していますので、ケースを開けるだけで再生デバイスとのペアリングが可能です。

遅延や音飛びを心配せずにワイヤレスイヤホンを使おう

遅延や音飛びを心配せずにワイヤレスイヤホンを使おう

遅延や音飛びは、ワイヤレスイヤホンのデメリットのひとつです。遅延や音飛び原因はさまざまですが、電波に干渉したり、電波を反射させたりする障害物を移動するなど、きちんとした対策をとれば、あまり心配することはありません。また、遅延や音飛び対策として、Bluetoothのバージョンが新しい製品を選んだり、再生デバイスのコーデックに対応する製品を選んだりすることも有効です。
ケーブルレスであるといったメリットに目を向け、ワイヤレスイヤホンの購入を検討してみてはいかがでしょうか。