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2024.04.15

東紀州こどもの園 開所式を開催

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三重県熊野市に建設された児童養護施設「東紀州こどもの園」の開所式が、2024年4月に行われました。

<開所式 テープカット>
(写真左から)金山区長 城育朗氏、熊野市長 河上敢二氏、三重県知事 一見勝之氏、
株式会社隈研吾建築都市設計事務所 隈研吾氏、 エレコム株式会社 葉田順治、
社会福祉法人聖マッテヤ会 理事長 池田修一氏

約60名の参加者が集い、開所式を開催

東紀州地域初の児童養護施設「東紀州こどもの園」の開所式には、当施設を設計いただいた隈研吾氏、三重県 一見知事、熊野市 河上市長ら約60名の方にお集まりいただきました。

(写真左から)熊野市長 河上敢二氏、三重県知事 一見勝之氏、
株式会社隈研吾建築都市設計事務所 隈研吾氏、 エレコム株式会社 葉田順治

株式会社隈研吾建築都市設計事務所 隈研吾氏 コメント(一部抜粋)

今後、「東紀州こどもの園」は、おそらく児童養護施設のひとつのモデルになると思います。当初、お話をいただいた際には、プロジェクトの趣旨に非常に感動しました。紀州は日本の木の聖地です。最高の木材を使って児童養護施設を作ることができ、本当に幸せです。日本の子どもたちに、将来明るい夢を抱いてもらえるプロジェクトだと思っています。建物は、曲線を使って周囲の山並みになじむように、溶け込むようなデザインにしました。屋根の高さはなるべく低くしましたが、室内はゆったりした空間にしています。日本で最高の木材、最高の木の技術を使って建築された建物です。今後、地域の皆さんへ様々な形で、ご協力を依頼させていただくと思います。私からもご支援のほど、お願いしたいと思います。

エレコム株式会社 葉田順治 コメント(一部抜粋)

私が約2年前に着想した「東紀州こどもの園」プロジェクトが、皆さまのご尽力により素晴らしい形で実現しました。本当にありがとうございます。私は、三重県熊野市の出身です。ご縁があり2009年より三重県尾鷲市にて自然林再生事業の支援を(※1)、志摩市では2012年より防潮・防風を目的とした森林づくりの支援を行っています(※2)。以前志摩市には、当社の保養所があり、三重県内の全児童養護施設の子どもたちを保養所にご招待したこともあります。また、熊野市では、2015年より丸山千枚田の保全活動を支援しています(※3)。その関係で熊野市を訪れた際、社会福祉法人聖マッテヤ会様が運営する児童家庭支援センターを視察させていただきました。そこで、東紀州の地でも虐待があるという事実に衝撃を受け、児童養護施設の建設を決意しました。施設の建築にあたっては、開放的なもので、三重県特産の杉やヒノキをふんだんに使った木造にすることを考えました。木造建築の設計で真っ先にひらめいたのは、世界的に著名な建築家の隈研吾さんでした。そして見事、このように素敵な児童養護施設を開所することができました。

子どもたちは、地域の宝です。子どもたちがのびのびと健やかに育ってくれるような環境を整備しなければいけないと考えています。この施設で育った子どもたちが、地域社会の一員として、穏やかで幸せな家庭を築いてくれることを願っています。今日からが本当のスタートです。皆さま、子どもたちをよろしくお願いいたします。

※1:2009年3月19日発表:https://www.elecom.co.jp/news/200903/forest/
※2:2012年4月4日発表:https://www.elecom.co.jp/news/201204/elecom_forest/
※3:2020年9月4日発表:https://www.elecom.co.jp/news/release/20200904-01/

当日の詳細はこちらからもご覧いただけます。

卒園後の支援について

当社では、卒園生の職に関する課題への検討も重ねています。日本で一番降水量が多い島と言われる屋久島よりも降水量が多いとされる熊野市は、農林漁業が盛んな観光地です。そのため、天候に影響を受けやすい職業に就かれている方が多くいらっしゃり、閑散期に他の仕事をするといった柔軟な働き方が難しいため、収入が安定しない傾向にあります。そこで、慣れ親しんだ地元にいながら安定した収入を得るためには、システムエンジニアなどの職業が適しているのではないかと考えました。

当社はシステム開発を請け負うSIerの会社をグループ化しているため(※4)、ソフトウェアのプログラマー育成をサポートできるのではないかと考え、取り組みを検討しています。

各地で過疎化が進む中、子どもは地域の宝です。子どもたちが地域社会の一員として地元に根付き、将来は穏やかで幸せな家庭を築いて、地域社会発展のために地域の皆さまとともに暮らしていくことを願っています。

※4:2023年5月23日発表:https://www.elecom.co.jp/news/release/20230523-01/

東紀州こどもの園とは

2024年4月1日、三重県熊野市に開所した東紀州エリア初の児童養護施設です。子どもたちが施設での生活を通して自信を回復し、今後の生活に向き合うことができる場所を目指して当施設は建設されました。閉鎖的な児童養護施設のイメージを覆すような開放的な建物になっています。当施設は、三重県熊野市出身の当社会長である葉田が着想したもので、葉田個人や当社からの寄付など、皆さまからの温かいご支援によって開所に至りました。

エレコムグループは、今まで、そしてこれからも、より良き製品・サービス・ソリューション、より良き会社、より良き社会を追求しつづけます。

詳細はこちらからご覧いただけます。

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