Vol.6 SSDの容量、速度はHDDとどう違う?
エレコム製品購入ガイドハードディスクの基礎知識

SSDの容量、速度はHDDとどう違う?

近年、HDDの代わりに台頭してきたのがSSDです。SSDはHDDにはないメリットを持った記憶装置です。HDDと比較して価格が高いのがネックとなっていましたが、2016年以降、その差は縮まってきています。用途によってSSDとHDDとを併用することもおすすめです。
SSDとHDDの違いや選び方をご紹介します。

SSDとは

SSDは、Solid State Drive(ソリッドステートドライブ)の頭文字をとってつけられた記憶装置のことです。データを読み込んだり書き込んだりするといった用途はHDDと同じですが、HDDと比べてデータ転送速度や耐衝撃性において優れているといった特徴があります。そのため、SSDを搭載するパソコンも徐々に増えつつあります。

SSDとHDDの違い

磁気ディスクにデータが読み書きされるHDDとは異なり、フラッシュメモリにデータが読み書きされるしくみになっているのがSSDです。そのため、SSDとHDDとでは大きな違いがあります。例えば、HDDは高速でディスクが回転するためにその回転音が気になりますが、SSDはUSBメモリなどと同じく無音です。同じ理由から、SSDは発熱が少なくサイズも小型化しやすくなっています。

SSDが登場したときには容量あたりの単価がHDDと比べて非常に高額でしたが、2016年以降はその差も縮まってきたことで、SSDを導入したパソコンも増えてきています。また、SSDには高い耐衝撃性と耐振動性があるために、ポータブルSSDの需要も高まってきています。

しかしながら、大容量の記憶媒体という点では、まだまだHDDのほうが上回ります。容量の大きいSSDは非常に高額ですので、多くの人にとって現実的な選択肢にはならないでしょう。
SSDとHDDの特徴を、以下にまとめます。

<SSDとHDDの比較>

SSD HDD
記憶媒体 フラッシュメモリ 磁気ディスク
容量あたりの単価 低価格化が進んではいるものの、HDDよりは高額 SSDよりは低額
データ転送速度 フラッシュメモリにデータを記録していくため、転送速度が速い ディスクの回転速度などの性能にもよるが、SSDよりは低速
耐衝撃性と耐振動性 物理的に動く部分がないため、衝撃にも振動にも強い 落下させたり振動させたりすると、データを読み書きするディスクやヘッドが故障し、データが消えてしまうことがある
静音性 ほとんど無音で動作 ディスクの回転音などがある

SSDの選び方

SSDには、さまざまな容量やサイズ、インターフェースがあります。これからSSDを買いたいという方のために、SSDを選ぶときにチェックすべきポイントをご紹介します。

・容量

SSDの容量は大きく分けると、「128GB」「256GB」「512GB以上」の3タイプとなります。もちろん、容量は大きいに越したことはありませんが、その分、価格は高くなります。
その点からいうと、128GBタイプと数千円しか価格が変わらない256GBタイプはバランスがとれているといえるでしょう。

・サイズ

HDDで一般的な3.5インチモデルはありません。SSDに用意されているのは、ノートパソコン向けの2.5インチモデルと、モバイルノートパソコン向けに採用されている、さらに小さな1.8インチモデルです。ただし、2.5インチモデルをデスクトップパソコンに装着できるよう、専用の変換マウンター(アダプター)が付属されている製品もあります。

そのほか、Serial ATA規格の小型版であるmSATAモデルや、2014年に新たに登場した接続規格であるM.2モデルもあります。

・インターフェース

パソコンとSSDを接続するためのインターフェースがパソコンと合っていないと、せっかくSSDを購入しても使えません。デスクトップパソコンで使うのであれば、最大3Gbpsで通信ができる「Serial ATA」規格を選びましょう。ただし、最近では「Serial ATA」と互換性がある高速(最大6Gbpsでの通信が可能)なインターフェースタイプ「Serial ATA 6Gb/s」が主流となっています。
なお、古いパソコン(概ね2007年までに製造された製品)で使うのであれば、Serial ATA以前のインターフェースタイプ「IDE」を選ぶといいでしょう。また、ノートパソコンや持ち運んでSSDを使うのであれば、USBで接続できる外付けSSDを選びましょう。

・内蔵/外付け

SSDはHDDと同じように、内蔵タイプと外付けタイプという2種類の設置タイプがあります。内蔵SSDを選べばシステムやソフトの起動もSSDから実行できますのでパソコンの動作が軽く、快適になります。
外付けSSDはUSBで接続するだけで使えるタイプです。外付けHDDよりも軽量で小型なうえに衝撃に強いので持ち運びにも適しています。ただ、外付けHDDよりは高額になるため、予算と用途をよく考えながら購入を決めましょう。

HDDからSSDへデータ移行するには

HDDからSSDへとデータを移行する場合、画像や動画などのファイルだけを移行するのであれば通常のコピーで実行してもかまいません。しかし、システムも含めてデータ移行しようとする場合、コピーではWindows OSは動いてくれません。

システムも含めたデータ移行をする場合は、「クローンソフト」を利用しましょう。クローンソフトはSSDを購入すると付属しているほか、フリーソフトや市販ソフトとしても提供されています。

なお、システムをSSDに移行したいのであれば、OSをSSDにクリーンインストール(新規にインストールすること)するほうが時間はかかりません。ただ、それでは以前使っていたパソコンの環境が引き継がれません。以前の環境を引き継ぎたいのであれば、クローンソフトを使って移行するほうがおすすめです。