ストレージの基礎知識
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2020.10.08(最終更新 2026.09.28)

NASとは?できることやメリット・デメリット、DASとの違いを解説

「NAS」という言葉を聞いたことはあっても、「普通の外付けHDDと何が違うの?」「何ができるの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

NASは、ネットワークに接続して使用するストレージ機器です。複数のパソコンやスマートフォンからデータを共有したり、写真や動画をまとめて保存したり、データのバックアップ先として利用したりできます。

ここでは、NASとは何か、できることやメリット・デメリット、DASとの違いについて解説します。

NASとは?

NASとは、「Network Attached Storage(ネットワーク・アタッチド・ストレージ)」の略で、ネットワークに接続して使用するストレージのことです。

簡単にいうと、ネットワーク経由で複数の機器からアクセスできる「ネットワーク接続型のストレージ」です。

一般的な外付けHDDはUSBなどでパソコンに直接接続して使用します。一方、NASはネットワークに接続するため、同じネットワークにつながった複数のパソコンやスマートフォンからデータにアクセスできます。

NASでできること

NASには、主に次のような使い方があります。

ファイルを共有する

NASにファイルを保存しておけば、複数のパソコンから同じデータにアクセスできます。
例えば、会社で資料を共有したり、家庭で家族と写真や動画を共有したりすることができます。

データをバックアップする

パソコンやスマートフォンのデータをNASにバックアップすることもできます。

製品によっては自動バックアップに対応しているものもあり、パソコンの故障などによるデータ消失に備えられます。
ただし、NAS本体やHDDが故障する可能性もあるため、重要なデータはNAS以外の場所にもバックアップすることが大切です。

写真や動画をまとめて保存する

写真や動画など容量の大きなデータをNASにまとめて保存することもできます。
スマートフォンやパソコンの容量を圧迫しにくくなり、複数の機器からデータを管理できます。

NASのメリット

NASを利用する主なメリットは以下のとおりです。

  • 複数の機器からデータを利用できる
  • ファイルを一元管理できる
  • データのバックアップ先として利用できる
  • 写真や動画など大容量のデータをまとめて保存できる
  • 製品によってはHDDを追加して容量を拡張できる

複数のパソコンやスマートフォンでデータを共有・管理したい場合に便利です。

NASのデメリット・注意点

ネットワーク環境の影響を受ける

NASはネットワーク経由でデータを読み書きするため、通信速度やネットワーク環境によって転送速度が変わります。
大量の写真や動画を頻繁に転送する場合は、NASだけでなくLAN環境なども確認しましょう。

初期設定や管理が必要

NASは、外付けHDDのようにパソコンへUSBで接続するだけではなく、ネットワークへの接続やユーザー設定などが必要です。
製品によって設定方法は異なりますが、用途によってはネットワークやセキュリティに関する知識が必要になる場合があります。

NASと外付けHDDの違い

NASと外付けHDDの大きな違いは、接続方法と利用できる機器の範囲です。

項目 NAS 外付けHDD
接続方法 ネットワーク経由 USBなどで直接接続
複数機器からの利用 ○ △
ファイル共有 ○ △
導入の手軽さ △ ○
主な用途 共有・一元管理・バックアップなど 保存・バックアップなど

1台のパソコンで手軽にデータを保存したい場合は外付けHDD、複数の機器でデータを共有・管理したい場合はNASというように、用途に合わせて選ぶとよいでしょう。

NASとDASの違い

NASと似たストレージに「DAS」があります。

DASとは、「Direct Attached Storage(ダイレクト・アタッチド・ストレージ)」の略で、パソコンやサーバーなどに直接接続して使用するストレージのことです。一般的なUSB接続の外付けHDDもDASに分類されます。

一方、NASはネットワークを介して複数の機器からアクセスします。

項目 NAS DAS
接続方法 ネットワーク経由 機器に直接接続
複数機器からの利用 ○ △
ファイル共有 ○ △
導入の手軽さ △ ○

1台のパソコンの容量を増やしたい場合はDAS、複数の機器でデータを共有したい場合はNASというように、目的に合わせて使い分けることができます。

NASとクラウドの違い

NASとクラウドストレージは、どちらもデータを保存するためのものですが、特徴が異なります。

NAS クラウドストレージ
保存場所 自宅・社内などに設置 インターネット上
主な利用方法 ネットワーク経由でアクセス インターネット経由でアクセス
容量 HDD・SSDの容量による サービス・契約による
費用 機器の購入費用など 月額・年額料金など

NASは大容量のデータをまとめて保存・共有しやすく、クラウドストレージはインターネット環境があれば場所を問わずデータにアクセスできるのが特徴です。

NASとクラウドを組み合わせて使う

NASとクラウドは、どちらか一方を選ぶのではなく、組み合わせて使うのもおすすめです。
例えば、普段使うデータはNASに保存し、重要なデータをクラウドへバックアップしておけば、NASの故障や災害などによるデータ消失にも備えられます。
「普段の保存・共有はNAS」「バックアップはクラウド」というように、それぞれの特徴を活かして使い分けるとよいでしょう。

NASを選ぶときのポイント

NASを導入するときは、次のポイントを確認しましょう。

  • 用途:ファイル共有、バックアップ、写真・動画保存など
  • 必要な容量:現在のデータ量だけでなく、今後増える分も考える
  • HDD・SSDの搭載台数:容量やRAIDの利用などに関係する
  • 必要な機能:自動バックアップ、スマートフォン連携、外部アクセスなど

まず「NASで何をしたいのか」を決めてから製品を選ぶと、自分に合ったNASを見つけやすくなります。

まとめ:NASとはネットワークでデータを共有・管理できるストレージ

NASとは「Network Attached Storage」の略で、ネットワークに接続して複数の機器からデータを利用できるストレージです。
ファイル共有やデータのバックアップ、写真・動画の保存など、さまざまな用途に利用できます。
外付けHDDやDASが機器に直接接続して使うのに対し、NASはネットワークを介して複数の機器から利用できることが大きな特徴です。
複数のパソコンやスマートフォンのデータをまとめて管理したい場合や、家庭・オフィスでファイルを共有したい場合に便利なストレージです。

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2020.10.08