Vol.5 ハードディスクのデータはどうやって復元する?
エレコム製品購入ガイドハードディスク・SSDの基礎知識

ハードディスクのデータはどうやって復元する?

ハードディスクのデータを誤って削除してしまっても慌てる必要はありません。すぐに対応すれば、そのデータを復元できる可能性は十分にあるのです。時間が経っていてもあきらめずに、データ復旧業者に相談してみましょう。どのようなデータであれば復元できるのか、復元させる方法などについてご紹介します。

消去してしまったHDDのデータ復元は可能

「誤って大事なファイルを削除してしまった」「撮影して整理しておいた写真のデータを消してしまった」。そんなときには、取り返しがつかないことをしたと思うかもしれません。「ごみ箱」に入れて完全に消去してしまったデータだとしても、削除してすぐなら復元することができます。なぜなら、消去したデータは、ハードディスク上で意味のあるデータとして扱われなくなっただけで、情報自体が失われているわけではないからです。もちろん、内蔵HDDでも外付けHDDでも、ハードディスクの種類は問いません。

ただし、パソコンを再起動したり、何かの作業をパソコンで行ったりすることで、HDDに新しいデータが上書きされてしまうと、データの復元が難しくなる可能性があります。そのため、必要なデータを削除したことに気付いたら、以降の作業は行わずにできるだけ早くデータ復元作業を行いましょう。

論理障害と物理障害

データを削除した場合や不具合で消えてしまった場合、「論理障害」か「物理障害」かによってもデータ復元への対応方法は変わってきます。ファイルを誤って削除してしまったというのは論理障害です。この場合は、データを復元できる可能性は高くなります。

一方、HDDなどの機器が故障してデータが見られなくなってしまったというような場合は、物理障害になります。物理障害の場合、通電により機器の故障が進行してしまいます。さらに、専門家以外の方によるHDDの分解などはデータを復元できない最悪の事態を招きます。物理障害によるデータの損失に対しては、「機器に衝撃を与えない」「高温になる場所に設置しない」など、故障しないように取り扱うことや、定期的にバックアップすることによって備えておく必要があります。

ハードディスクのデータ復元は専門業者に頼むのがおすすめ

データ復元作業は、実は自分でも可能です。「データ復元ソフト」を利用すると、削除してしまったデータを検出・復元できる場合があります。その場合に障害機器へのソフトのインストールや、復元データを保存するなど誤った操作をすると、消えてしまったデータが、二度と戻らなくなってしまうおそれもありますので注意が必要です。

より高い確率でデータを復元するためには、専門業者への依頼が確実です。

もちろん、データ復旧業者に依頼する場合は、ある程度の費用は必要になります。しかし、専門の業者ですので、自力で復元を試みた場合よりも、データを復元できる可能性は格段に上がります。

また、多くの業者では、目的のデータを復元できるかどうかを無料で診断してくれます。そのため、「お金を支払ったのに結局データは復元できなかった…」という事態は避けることができます。ただし、無料診断を行っていない、復元可能なファイルをお支払い前に明示してくれない業者も存在しますので、事前に確認しておきましょう。

エレコムのグループ会社であるロジテックは、初期調査を無料で行っているデータ復旧専門業者のひとつです。データを復元してほしいメディアを郵送するための片道の送料はかかりますが、実際にデータを復元するかどうかは、無料の初期調査のあとの見積もりを見てから判断できます。ロジテックのデータ復旧は、復元可能なデータのリストを調査報告時にご提示しますので、どうしても復元したい大切なデータの存在を確認してからご用命いただけます。さらに、データ納品時の媒体をサービス提供しますので、お客様が別途ご購入されるなどの追加コストもかかりません。

データ復旧ができるかどうか、無料調査を依頼したいという方は、以下からお申し込みいただけます。

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自分でデータを復元しようとして致命的なミスを犯してしまったら、消えてしまったデータはあきらめるしかありません。すみやかに専門業者を頼ることが、大事なデータを守る最善の方法です。