Vol.01 ノロウイルス対策には安全性と抑制効果を備える次亜塩素酸水!
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ノロウイルス対策には安全性と抑制効果を備える次亜塩素酸水!

ノロウイルスイメージ

重篤な症状を引き起こし、死者が出ることもあるノロウイルスは、冬になると流行します。ノロウイルスは生命力が強いことが特徴で、多少の環境の変化では不活化しません。感染者がふれたドアノブや電車のつり革などからも感染するほか、汚物(嘔吐物や排泄物)を拭き取るだけでは感染力を維持している可能性があります。つまり、少しでもノロウイルスの存在が疑われる場所には対策が必要ということになるのです。

ノロウイルスの対策にはいくつかの方法がありますが、その中でも様々な施設で活用されているのが「次亜塩素酸」を主成分とした除菌液です。まずはノロウイルスの実態を知り、予防と対応策を覚えましょう。

ノロウイルスとは?

寒い季節になると、「ノロウイルス」による食中毒のニュースが聞かれるようになります。厚生労働省の調査でもノロウイルスによる食中毒は、毎年11月~2月に全体の約3分の2が発生しており、食品を扱う人々に向けて注意喚起も行われています。
また、ノロウイルスによる食中毒は、原因別の食中毒患者数でも全体の6割以上を占め、食中毒1件あたりの患者数は36人と大規模化しやすい傾向が明らかです(厚生労働省「食中毒統計」2012~2016年の平均より)。

ノロウイルスの感染源として知られているのは、牡蠣・アサリ・ハマグリ・ホタテといった二枚貝でしょう。ノロウイルスを持ったこれらの貝を、十分に加熱しないで食べると食中毒を起こしてしまう可能性があります。
そして、感染した人の排泄物に含まれているノロウイルスが、下水道などを通じて海へと流れ、前述の貝類がそれを取り入れるというサイクルが成立。感染が止まらない要因と考えられているのです。しかし、これら貝類を含む食品より多い原因は、感染者からの二次感染。つまり、人が最大の感染源といっても過言ではありません。

ノロウイルスは非常に小さく、感染者の嘔吐物の飛沫や、嘔吐物や便が付着した物にふれただけでも感染の危険があります。また、非常に生命力が強く、長く感染力を維持することも特徴です。汚染された場所の消毒が不十分な場合、接触や(乾燥した)粉塵の吸い込みによって感染することもあります。ほかの食中毒の原因となるウイルスと比べても、その感染力が強力なことから、毎年大きな被害を出しているといえるでしょう。

ノロウイルスに対しては予防が第一

ノロウイルス対策イメージ

感染者に嘔吐や下痢、高熱、腹痛といった症状をもたらし、いまだに有効な対策(ワクチンや特効薬など)が存在しないノロウイルス。感染しても免疫ができないため、麻疹や水疱瘡とは異なり、くり返し感染してしまう可能性もあります。しかし、感染しないように対策を行うことで、一定の予防効果が得られますので、特に寒い季節は、次のようなことを心掛けましょう。

・手洗いをする

最も手軽で効果的なのが「石鹸を使った手洗い」です。石鹸や水で、手に付着したノロウイルスを洗い流すことができます。爪や指のあいだ、手首などもしっかり洗い、(残ったウイルスが付着する可能性がある)タオルを使い回さないことがポイントです。

・健康管理

料理をする人は、普段からノロウイルスに感染しないよう、食品や近しい人の健康状態に注意するようにしましょう。本人あるいは家族などにノロウイルスと疑われる症状があるときは、食べ物に携わることをやめる必要があります。

・調理器具を消毒

お皿や食器、鍋などの調理器具は、洗剤を使って丁寧に洗うことも大切です。さらに、消毒効果のあるものによる除菌にも、高い効果が期待できます。

ノロウイルスに効果が期待できるもの

予防はもちろん大切ですが、身近に感染者が出てしまったときは、二次感染しないための対策が必要です。ノロウイルスの抑制に効果が期待できるものについて、いくつかご紹介します。

・次亜塩素酸ナトリウム(NaClO/NaOCl)

水道水で消毒に使われている次亜塩素酸ナトリウムは、その効果の高さから、カット野菜や果物の消毒などにも使用されています。厚生労働省の感染対策マニュアルなどでも紹介されているようにノロウイルスの不活化に効果的ですが、皮膚に対する刺激をはじめ、金属への腐食作用と衣類の漂白作用があり、使う場所に注意が必要です。
次亜塩素酸ナトリウムは、水で薄めて使用するのが一般的です。ノロウイルスが付着しやすい場所やものを拭いたり、つけ置きしたりすることで不活化できます。その際は手袋をつけるなど、皮膚に直接ふれることがないよう気を付けてください。

・次亜塩素酸水(HOCl)

厚生労働省「次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムの同類性に関する資料」では、「次亜塩素酸(HOCl)の殺菌力は次亜塩素酸イオン(OCl-)より約80倍高いといわれている。したがって、次亜塩素酸水は、次亜塩素酸の存在比率が高いため、次亜塩素酸ナトリウムよりも高い殺菌活性を示す」と説明されており、ノロウイルスや様々な細菌に対する高い効果についても紹介されています。また、食品への(塩素の)残留性も低く、手荒れも少ないと言われています。ただし、汚れた場所では効果を発揮しにくいため、使用する際にはあらかじめ使用したい場所の汚れを取り除くことが必要です。

・熱湯

ほとんどの細菌に有効な熱による殺菌は、ノロウイルスに対しても有効です。85℃以上の熱湯に、包丁やまな板、布巾などを1分以上つけて加熱しましょう。ノロウイルスを保菌している可能性がある二枚貝なども、中心部までしっかり火を通す(85℃以上で90秒以上の加熱)ことで感染性を失わせられると考えられますが、食品ごとに条件が異なり、絶対ではありません。

次亜塩素酸水は安心して使えるものを選ぼう

安心して使える次亜塩素酸水イメージ

ノロウイルス対策にも極めて有効な次亜塩素酸水には、キッチンやぬいぐるみなどの「除菌」、トイレや車の中のにおい成分を分解する「消臭」、寝具や衣類、ソファなどについた花粉、ダニなどに含まれる「アレル物質の分解・除去」など、さまざまな効果があります。

ちなみに、次亜塩素酸水製品は、時間が経つと有効成分が徐々になくなっていくという性質があるので、市販されている次亜塩素酸水を購入する際は、「有効成分を長く保持」する工夫がされている商品を選ぶことがおすすめです。
例えば、有効成分がなくなりにくい密閉性の高いボトルや、不透明なボトルを採用しているもの、特殊な製法で有効成分を長く保てる工夫がされているものなど、製品の特長を確認してから購入しましょう。