Vol.13 体重計と体組成計は何が違う?体重計・体組成計選びのポイント
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体重計と体組成計は何が違う?体重計・体組成計選びのポイント

体重計と体組成計は何が違う?体重計・体組成計選びのポイント

自宅で手軽に体重を量れる「体重計」は、健康管理やダイエットを進める上で欠かせない道具。昔ながらのシンプルな体重計から多彩な機能を搭載した物まで、さまざまなタイプが販売されています。ただ、種類が多いゆえに、どれを買ったらいいのか迷ってしまうことも少なくありません。
自分にぴったりの体重計を見つけるには、どこをチェックすればいいのでしょうか?体重計選びのポイントを紹介します。

体重計には大きく分けて2つのタイプがある

体重計には大きく分けて2つのタイプがある

一般的に体重計と呼ばれる物は、大きく次の2つのタイプに分けられます。

体重計

体重計というと、一般的に「乗った人の体重を表示する機能」だけを持つ、シンプルな計量器のことを指します。デジタル式と目盛り式(アナログ式)がありますが、近年はスリムでコンパクトなデジタル式が主流です。
多くの場合、わざわざ電源を入れる必要はなく、電源オフの状態で乗れば、勝手に電源が入って計量してくれます。価格は1,000円未満から数千円が目安です。

体組成計・体脂肪計

体重の計量以外にも、体脂肪率などのさまざまな要素を計測できる「体組成計」があります。本体表面の電極から微弱な電流を流すことで、体重に加えて体内部の状態を測定しています。
体組成計で測定できる要素は、例えば次のようなものが挙げられます。

・体脂肪率…体に占める体脂肪の割合を示す
・骨格筋率…体に占める骨格筋の割合を示す
・骨量…骨全体に含まれるミネラル分の合計を表す
・内臓脂肪レベル…内臓脂肪の蓄積程度を表す
・基礎代謝量…人が生命活動を行うために必要な、最小限のエネルギー消費量を示す

体重計・体組成計にできること

体重計・体組成計にできること

体重計と体組成計では、それぞれ得意とする領域が異なります。それぞれの特徴を押さえておきましょう。

手軽に使うなら体重計

体重計は、「体重を量る」という機能に特化したシンプルさとコンパクトさが特徴。価格も安く、デジタル機器に慣れない高齢者でも使いやすいというメリットがあります。「高機能でなくていいので、とにかく手軽に使える物がほしい」という人におすすめです。

体の詳細なデータを測れる体組成計

体組成計は、体脂肪率をはじめ、体内部の詳細なデータを知ることができるので、ダイエットや筋肉トレーニング、健康管理を行いたい人に最適です。毎日データを取り続けることで小さな変化も見えやすく、ダイエットやトレーニングのモチベーションアップにつながりますし、健康管理もしやすくなります。

体組成計ならではの注意点としては、電極から微弱な電流を流す方法によって計測しているため、体の表面に水がついていたり、体内の水分量が大きく増加・減少していたりする状態では、データに影響が出ることが挙げられます。このため、入浴直後や激しいスポーツの直後のほか、食後は計測に向きません。正しいデータを得るには、「入浴の前に測る」など測定時間を決めておき、毎日同じタイミングで計測することが大切です。

体重計の選び方

体重計の選び方

体重計は、通常の体重計と体組成計という大きな分類だけでなく、さまざまな機能を持つ物に分けられます。その中から自分に合った体重計・体組成計を選ぶためには、以下の点がポイントになります。

1 体重計を買う目的から、自分に必要な機能を見極める

体重計は、「多機能なほど良い」というわけではありません。自分の用途に合った物を選ぶことが大切なのは、家電やスマートフォンなどと同じです。

例えば、「健康管理のために、体重を定期的に量りたい」だけであれば、シンプルに体重だけを量れるタイプで十分です。「ダイエットに役立てたい」なら体脂肪率や基礎代謝が測れる物がいいですし、「糖尿病を予防したい」のであれば、肥満を予防するために体脂肪率やBMIが測れる物、「高血圧を予防したい」のであれば、高血圧と密接に関わる内臓脂肪が測れる物を選ぶのがおすすめです。また、「トレーニング成果の確認に利用したい」なら、体脂肪率や骨格筋率が測れる物が候補になるでしょう。

必要な機能に目星をつけたら、その機能を搭載している体重計・体組成計を探しましょう。どの機能が必要かを絞り込めていれば、多機能で価格の高い製品を選んでしまうこともなく、無駄な出費を抑えることにもつながります。

2 計測可能単位を確認する

計測可能単位は一般的には100g刻みですが、中には50g単位の精密な測定ができるモデルもあります。
「ダイエットの成果を確認したい」「赤ちゃんの体重を量るのにも使いたい」といった場合は、少しの変化にも気付きやすい50g単位で量れるモデルがおすすめです。

2 計測可能単位を確認する

3 使い勝手を確認する

Wi-Fi通信機能(無線LAN)を内蔵して、メーカー製のスマートフォンアプリと連動できるタイプを選べば、毎日データを記録・管理する手間が省けます。アプリの使い勝手やメニューの充実ぶりはメーカーによって違うので、これも体重計を選ぶ際の基準となります。

4 価格を検討する

最後に、機能や使い勝手と価格が釣り合っているかを検討します。体重計は、非常にシンプルな1,000円以下の物から多彩な機能を備えた数万円の物まで、さまざまなタイプがあります。いくらハイスペックでも使わない機能ばかりではもったいないので、目的に合わせて必要十分な物を選びましょう。

目的に合った体重計・体組成計選びを

目的に合った体重計・体組成計選びを

一般的に体重計と呼ばれる物には、シンプルに体重を量る機能のみを備えた体重計と、体脂肪率などのさまざまな要素を測れる体組成計の2タイプがあります。エレコムのヘルスケア製品「エクリア」シリーズでも、体重計と体組成計の両方を用意しています。
ダイエットのほか、糖尿病、高血圧といった病気の予防、トレーニング効果の確認などが目的の場合、体脂肪率や骨格筋率まで測れる体組成計がおすすめです。どんな目的で体重計・体組成計を使いたいのかを踏まえて、必要な機能がそろった物を選んでください。