Vol.15 正確なデータを得るには“時間”が大切!体組成計の使い方
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正確なデータを得るには“時間”が大切!体組成計の使い方

正確なデータを得るには“時間”が大切!体組成計の使い方

ダイエットや健康管理の基本は、毎日記録をつけること。「毎朝体重計に乗っている」「お風呂から出たタイミングで体重と体脂肪率を測っている」という人は、多いのではないでしょうか。
しかし、体重や体組成を測るのは、いつでもいいというわけではありません。正しいタイミングや方法で測らなければ、正確なデータが得られない場合があります。
体重計・体脂肪計を使うなら、体重・体脂肪率の正しい測り方を知っておきましょう。

体重・体組成は同じ時間に測るのが基本

体重・体組成は同じ時間に測るのが基本

体重・体組成の測定は、「毎日、同じ時間に測る」ことが基本となります。
体重や体組成は一定ではなく、常に変化しています。違う時間に測ったのでは、体重の増減が時間によるものなのか、ダイエットや食事、そのほかの原因によるものなのかわかりません。体組成は、体重などのデータを基に算出されるものなので、体重が変われば当然その数値も変わります。
正確な体重や体組成の変化を知るためには、毎日ほぼ同じ時間に測ることが大切です。

食後や入浴後などにすぐに測るのはNG

体重・体脂肪率の測定は、「入浴やスポーツ、食事や飲酒の後は避ける」ことも重要です。
これには、下記の3つの理由があります。

食後や入浴後などにすぐに測るのはNG

・体内の水分が増減したタイミングでは、正しい体重が測定できない

人間の体は、約60~65%が水分でできており、この量は、汗をかいたり水を飲んだりすることで多少増減します。
入浴後やスポーツをした後は、汗をかいて水分が減った状態、食事や飲酒の後は水分が増えた状態であり、このタイミングで測っても通常の状態での体重にはならないのです。

・体の水分の増減は体組成にも影響する

家庭用の体脂肪計や体組成計は、体脂肪率を直接測定しているわけではありません。「脂肪は電器が通りにくく、筋肉は電器を通しやすい」という特性を利用して、体に微弱な電気を流し、測定した電気抵抗値(電流の流れにくさを示した値)と体重、年齢、性別といった情報を組み合わせて体組成を算出しています。
このため、通常より水分が増減した状態で計測してしまうと、電気抵抗値が変わってしまい、うまく体組成が測れません。

・体温の変化でも体組成は変わる

激しい運動や入浴による体温の変化も、体内の電気抵抗値に影響を与えます。これも、うまく体組成が測れない原因になります。

おすすめは起床後と就寝前

具体的には、食事やスポーツ、入浴直後の、体重・体組成の測定は避けましょう。
ほかにも、二日酔いのときや発熱・下痢などで体調が悪いとき、風邪を引いているとき、冷房に長時間さらされて体温が下がっているときは、正確なデータが取れません。
これらの条件を考慮すると、体重・体組成を測定するタイミングとしては、起床後や就寝前がおすすめです。

おすすめは起床後と就寝前

体重・体組成を測る際のポイント

体重・体組成を測る際のポイント

正確なデータを得るためには、測り方にもコツがあります。体重・体組成を測る際の、4つのポイントについて紹介しましょう。

1 毎日同じ時間に測る

測るタイミングに気を付けても、「今日は朝、明日は夜」と、測る時間がまちまちでは同じ条件で測定しているとは言えません。朝なら朝、夜なら夜と決めて、同じ時間に測ることにより体組成の変化を把握しましょう。

1 毎日同じ時間に測る

2 できるだけ毎日同じ服装で測る

測る際は裸がベストですが、薄手の服を着ても構いません。毎日できるだけ同じ重さの服で測るようにしましょう。

3 体組成計は平らで硬い場所に置く

体組成計は、絨毯やヨガマットなどやわらかい物の上に置いた状態では正しく測定できません。フローリングなど、硬くて平らな場所で測りましょう。

4 素足で体組成計に乗る

体組成計は、乗ったときに足の裏にあたる電極から体内に微弱な電気を送り、そこから得られた電気抵抗値を基に体組成を算出しています。靴下などをはいていたり、足が濡れていたりすると正しく測ることができません。

4 素足で体組成計に乗る

測定結果の見方

体脂肪率は、体に占める体脂肪の割合を示す数値です。
ダイエットや美容のためには「低いほうが良い」と考えがちですが、脂肪には体温の維持、ホルモン分泌のコントロール、女性のボディラインを美しく保つといった役割もあるので、実際は低すぎても高すぎても良くありません。
適正値は、男女や年齢によって異なりますので一概にはいえませんが、成人女性は30%、成人男性は25%を超えると体脂肪量過剰といわれています。

具体的にどれくらいの体脂肪率が「標準」なのかは、体脂肪計のメーカーごとに算出式が少しずつ違うこともあり、「この数値であれば良い」という絶対の基準はありません。各製品に即した判定基準は、体組成計の説明書やメーカーのウェブサイトで公開されていることが多いので、それらを参考にするのがおすすめです。

正しいタイミング・測り方で正確なデータを得よう

体重や体組成は、毎日同じ条件で正しく測ると、日々の小さな変化にも気が付きやすくなり、ダイエットのモチベーションアップにもつながります。大切なのは、毎日同じ時間に測ること。また、食事・入浴・運動直後の測定は避け、毎日の条件をできる限り同じにそろえた上で測ることも重要です。
体脂肪率を落とすには、食事と運動によって「摂取エネルギー<消費エネルギー」の状態を作り、それをキープしていくのが基本です。月並みですが、食事の習慣を見直して摂取エネルギーをセーブすること、運動習慣を取り入れて消費エネルギーを増やすことを考えてみてください。