Vol.62 Wi-Fi(無線LAN)の2.4GHzと5GHzの違いとは?メリットとデメリットを解説
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Wi-Fi(無線LAN)の2.4GHzと5GHzの違いとは?メリットとデメリットを解説

高速Wi-Fi規格であるIEEE 802.11acに対応したWi-Fi(無線LAN)を使用しているにもかかわらず、「通信速度が遅い」「通信が途切れがち」と感じることはありませんか?
Wi-Fiの電波には、「2.4GHz」と「5GHz」の2つの周波数帯があります。それぞれのメリットとデメリットを知ることで、使い分けの仕方や、Wi-Fiルーターをどこに置けば通信が高速化するかなどのコツがわかると思います。


2.4GHzと5GHzとの違い

Wi-Fiの通信規格であるIEEE 802.11には、2.4GHzと5GHzの2つの周波数帯があります。通信規格と最高通信速度、使用できる周波数帯の関係は以下のとおりです。

Wi-Fi(無線LAN)規格 最大通信速度 周波数帯
IEEE 802.11a 54Mbps 5GHz
IEEE 802.11b 11Mbps 2.4GHz
IEEE 802.11g 54Mbps 2.4GHz
IEEE 802.11n 300Mbps 2.4GHz/5GHz
IEEE 802.11ac 6.9Gbps 5GHz

2.4GHz帯のメリットとデメリット

2.4GHz帯は周波数が低く、電波が遠方まで届きやすい点がメリットです。また、壁や床などの障害物にも強いため、隣の部屋や階上の部屋にも電波を届けることができます。ただし、2.4GHz帯は、Wi-Fiだけでなく、家電やIHクッキングヒーター、Bluetoothなど、ほかの機器も利用する周波数帯です。例えば2.4GHzのWi-Fiルーターの近くに電子レンジがあれば、お互いの電波が干渉し合い、Wi-Fi(無線LAN)の電波が弱まります。これにより、ネット通信の速度低下や切断が起きてしまうおそれがあります。

5GHz帯のメリットとデメリット

5GHz帯のメリットは、Wi-Fi専用の電波である点です。そのため、ほかの家電が出す電波と干渉せず、安定的に通信を行うことができます。一方で、5GHzは壁などの障害物があると弱まりやすい点はデメリットとなります。もし、障害物により通信速度が弱まった場合は、家の中で電波が届きやすい場所を探してルーターを配置するなどの工夫をしてみましょう。

2つの周波数帯を同時利用できる、エレコムのポータブルルーター

エレコムの「 WRC-2533GST2」は、IPv6(IPoE)対応で、4Kテレビも快適・安心して視聴できるトレンドマイクロセキュリティ搭載11ac対応無線LANギガビットルーターです。最新の通信規格であるIEEE 802.11acに対応し、理論値ながら1733Mbpsという高速Wi-Fi通信が可能です。また、2.4GHz帯と5GHz帯を同時に使用でき、通信速度を問わないプリンターやゲーム機、高速通信が必要なデスクトップパソコンやテレビなど、さまざまな端末を接続することが可能です。

2.4GHz帯と5GHz帯にはそれぞれメリット・デメリットがあるため、家庭でWi-Fi(無線LAN)を使う際には5GHz帯を初めに試し、速度があまり出ない場合や障害物が多い場合は2.4GHz帯を試すのがいいでしょう。