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メッシュ(Mesh)Wi-Fiって何?メリットと活用方法を紹介
![メッシュ(Mesh)Wi-Fiって何?メリットと活用方法を紹介](../image/wifi8301.jpg)
Wi-Fiルーターを買おうと製品を選んでいると、最近よく見かける言葉に「メッシュ(Mesh) Wi-Fi」があります。私たちが普段、自宅や会社で利用している一般的なWi-Fi(無線LAN)とは、どう違うのでしょうか。
メッシュWi-Fiには、はっきりと向き不向きがあります。今回は、メッシュWi-Fiのメリットとデメリットのほか、具体的な活用方法についてご紹介します。
メッシュWi-FiはWi-Fi(無線LAN)の弱点を克服する技術
![メッシュWi-FiはWi-Fi(無線LAN)の弱点を克服する技術](../image/wifi8302.jpg)
メッシュWi-Fiの「メッシュ」とは、「網の目」という意味です。つまり、メッシュWi-Fiとは、「網の目のようにWi-Fi(無線LAN)を張り巡らせること」を指します。なぜそのようなことをするのかというと、Wi-Fi(無線LAN)にはある弱点があるからです。
端末が増えるとWi-Fi(無線LAN)の速度が低下する
自宅でインターネットを楽しむとき、パソコンやスマートフォンをWi-Fi(無線LAN)に接続します。Wi-Fi(無線LAN)の電波はモデムに接続したルーターから送信されますが、このとき端末とルーターのあいだに壁などの障害物があったり、遠くの部屋にいたりすると、電波が弱くなってしまうことがあります。
自分の部屋でスマートフォンやパソコンをWi-Fi(無線LAN)に接続したのにいまいち読み込みが遅く、仕方なくルーターの置いてあるリビングに移動した…という経験をしたことがある人は少なくないはずです。
また、最近はWi-Fi(無線LAN)に接続する機器も増えてきました。パソコンやスマートフォンはもちろん、タブレット、ゲーム機、テレビ、プリンター、スマートスピーカーなど、さまざまな物がインターネットに接続する時代です。1つのルーターに何台もの機器を接続していっしょに使うと、帯域が不足して速度低下が起きてしまいます。端末の数に対して、1つだけのルーターでは対応しきれなくなっているのです。
だからといって、各部屋にインターネット回線を引いてモデムとルーターを追加するのは、多くの家庭では現実的ではありません。ではどうすればいいのでしょうか?
こうした状況を解決するのが、メッシュWi-Fiなのです。
![端末が増えるとWi-Fi(無線LAN)の速度が低下する](../image/wifi8303.jpg)
サテライトルーターを複数設置して電波を張り巡らせる
メッシュWi-Fiでは、モデムに接続したメインルーター以外に、「サテライトルーター」とも呼ばれるルーターを複数設置します。
例えば、一戸建ての家屋でメインルーターが1階のリビングにあるなら、サテライトルーターはリビングから離れた部屋や2階に設置するといいでしょう。セットアップも特に難しくありません。各メーカーから発売されているセットを購入すれば、メインルーターとサテライトルーターの接続設定は自動で行われます。
設置されたメインルーターとサテライトルーターは、お互いに電波を送信し合って、大きなWi-Fi(無線LAN)ネットワークを構築します。
一般的なWi-Fi(無線LAN)で電波が弱くなる理由は、端末とルーターのあいだに障害物や距離があるからです。メッシュWi-Fiではサテライトルーターがメインルーターと同じ働きをするので、サテライトルーターさえあれば、メインルーターの近くにいるのと同じ効果が得られます。どこにいても電波が弱くなることなく、快適にインターネットを活用できるのです。
メッシュWi-Fiと中継器の違い
メッシュWi-Fiに似たものに「中継器」がありますが、こちらはメインルーターと同じ働きをするわけではなく、あくまで電波を中継して届く範囲を広げるだけです。Wi-Fi(無線LAN)の接続先も自動で最適なものを選ぶわけではないので、自分の部屋で中継器に接続していて、その後メインルーターの近くに移動したのに中継器に接続したままで接続が不安定…ということもあります。その場合は、利用者が自分で接続先を変更する必要があります。
中継器と比べたメッシュWi-Fiのメリットとして、「混雑時の負荷を避けられる」という点もあります。中継器の場合は、たくさんの機器を接続するとメインルーターに負荷がかかって速度が低下しますが、メッシュWi-Fiなら最も電波や通信の状態が良いサテライトルーターを自動で検出して接続しますから、メインルーターに負荷が集中することがありません。結果として、安定した通信が可能になるのです。
メッシュWi-Fiのデメリット
![メッシュWi-Fiのデメリット](../image/wifi8304.jpg)
メリットだらけに見えるメッシュWi-Fiですが、欠点もあります。それは、複数のルーターが必要になることに伴う費用や汎用性です。
ルーターの台数の分だけ費用がかかり、汎用性がやや低い
メッシュWi-Fiはそもそも高価な上にサテライトルーターを必要とするため、設置すれば設置するほど費用がかかります。また、異なるメーカーの製品を混ぜて使用することができません。サテライトルーターだけ別のメーカー製品を買っても意味がないので、導入する場合はメインルーターからすべて同じメーカーでそろえて購入する必要があります。
中継器なら、メーカーを問わず使うことができるので、安価に導入することが可能です。ただし、メッシュWi-Fiの場合も、Wi-Fi Allianceが提唱する「Wi-Fi EasyMesh」に対応した製品であれば、異なるメーカーの機器が混在しても利用できます。
![ルーターの台数の分だけ費用がかかり、汎用性がやや低い](../image/wifi8305.jpg)
メインルーター単体と比べると少し速度が落ちる
メッシュWi-Fiは、電波を各サテライトルーターに分けて送るため、わずかに速度が落ちる点もデメリットといえます。ただしそれは、メインルーターにベストな電波状況で端末を接続した場合に比べての話。複数の端末を1つのメインルーターに接続する状況と比べるなら、負荷をサテライトルーターに分散してくれるメッシュWi-Fiのほうが快適です。
また、メッシュWi-Fiは、基本的に設定などが自動で行われるため初心者に優しいのですが、逆にいえば、自分自身でネットワークを細かく設定したい人には向きません。
![メインルーター単体と比べると少し速度が落ちる](../image/wifi8306.jpg)
メッシュWi-Fiはどんな人に向いている?
メリットとデメリットを踏まえた上で、どんな人にメッシュWi-Fiが向いているのかを考えてみましょう。
一戸建てのように広い家に住んでいる場合は、メッシュWi-Fiが断然おすすめです。例えば、メインルーターが1階にあるなら、サテライトルーターを別の階など各所に配置することで、どこにいても快適な接続が実現できます。広めなマンションでも同様で、「Wi-Fi(無線LAN)が弱いな」と感じる場所にサテライトルーターを設置すると、効果を実感できるはずです。
共同生活にもメッシュWi-Fiは効果あり!一人暮らしはあまり向かない
メッシュWi-Fiは、家族暮らしやシェアハウスのように、複数人で住んでいる場合にもおすすめです。メッシュWi-Fiの特徴のひとつは、前述したように複数台の同時接続での安定性です。メッシュWi-Fiなら多くの機器を接続しても、途切れたり読み込みが遅くなったりしにくく、ほかの人の利用状況を気にせずインターネットを楽しめます。
反対に、メッシュWi-Fiが向かないのは、ワンルームの一人暮らしのように、ルーター1台で十分カバーできる部屋に住んでいる場合です。あるいは、パソコンを利用する部屋が決まっている場合など、Wi-Fi(無線LAN)に接続する機器が少ないときも不要でしょう。
このように、向き不向きがはっきりしているメッシュWi-Fi。エレコムでは、「WMC-DLGST2-W」というメインルーターとサテライトルーターのセットを販売しています。
自分自身の生活に合わせた最適な環境で、快適にインターネットを楽しみましょう。
![共同生活にもメッシュWi-Fiは効果あり!一人暮らしはあまり向かない](../image/wifi8307.jpg)
よくあるご質問
- メッシュWi-Fiとはどういうものですか?
- メッシュWi-Fiの「メッシュ」は、「網の目」という意味となります。つまり、メッシュWi-Fiとは、自宅や会社などで、Wi-Fi(無線LAN)を網の目のように張り巡らせてネットワークを構築する仕組みです。
モデムに接続した「メインルーター」以外に、「メッシュ搭載中継器(サテライトルーター)」と呼ばれるルーターを複数設置することで、パソコンやスマートフォンなどのWi-Fi機器を、安定してネットワークにつなげられるなどのメリットがあります。
メッシュWi-FiはWi-Fi(無線LAN)の弱点を克服する技術
- メッシュWi-Fiと中継器は併用できますか?
- 中継器は、メインルーターからの電波を中継してWi-Fi(無線LAN)が届く範囲を広げるもの。メインルーターとは同じ働きはせず、Wi-Fi機器との接続は手動で切り替える必要があります。
一方のメッシュWi-Fiは、メッシュ搭載中継器(サテライトルーター)がメインルーターと同じ働きをして、Wi-Fiが届く範囲を広げるもの。Wi-Fi機器との通信状態を自動で検出して、最適なルーターに自動接続することで、安定した通信を可能にします。
上記のような点を理解して、併用を検討するといいでしょう。
メッシュWi-Fiと中継器の違い
- メッシュWi-Fiを設置する場所はどこがいいですか?
- メッシュWi-Fiの設置場所は、一戸建ての場合、メインルーターを1階のリビングに、メッシュ搭載中継器(サテライトルーター)はリビングから離れた部屋や2階に設置するといいでしょう。広めのマンションであれば、Wi-Fi(無線LAN)が弱いと感じる場所や部屋にメッシュ搭載中継器(サテライトルーター)を設置するのがおすすめです。
メッシュWi-Fiの特徴のひとつは、パソコンやスマートフォンなどのWi-Fi機器を複数台、同時接続しても安定した通信が可能なこと。複数人がWi-Fi機器を使う場所で、快適にインターネットを利用できるでしょう。
メッシュWi-Fiはどんな人に向いている?