これがなければネットは始められない!LANドライバとは?
スマホやPCを使っているときには、そのありがたみに気付くことはなくても、トラブルが生じて思いどおりに動いてくれないときに、その大切さに改めて気付かされるのが「ドライバ」かもしれません。
ドライバは、スマホやPCなどのコンピュータやソフトウェアを動かすために欠かせないものですが、その活動は表からはまったく見えない「縁の下の力持ち」な存在です。
もちろん、インターネットの内線にあたるLAN(Local Area Network)を構築する際もドライバは欠かせません。そこで今回は、LANを正しく利用するために必須の「LANドライバ」を紹介します。
LANドライバって何?
LANドライバとは、ネットワークアダプターのドライバとも呼ばれるもので、PCなどに接続されているネットワーク関連の機器をOSによって制御する専用のソフトウェアのことです。このドライバがPCに入っていなかったり、不具合が生じてしまったりすると、たちまちインターネットに接続できなくなります。
LANドライバは、スマホやPCにインストール済みの場合もあれば、モデムやWi-Fiルーターを購入したときに添付されているCD-ROMなどを通じて、画面の指示に従いながら手動でインストールすることもあります。また、Wi-Fi(無線LAN)のドライバの場合は、ルーターやモデムのメーカーのWebサイトにアクセスしてダウンロード→インストールすることもできます。
どのようなドライバを使うかは、使用しているコンピュータのOSによって異なります。Windows 10の場合、スタートボタンを右クリックして「デバイス マネージャー」に進んで、「ネットワーク アダプター」の中に入っているものがネットワークアダプターのドライバに該当します。
ドライバには「Bluetooth Device~」「Intel(R) Dual Band Wireless~」というように、関連する機器のメーカー名や商品名、型番などが記載されていますので、ひと目で何のためのドライバか特定することができます。
LANドライバが機能しているかどうかの確認方法
Windows 10であれば、スタートボタンを右クリックして「ネットワーク接続」を選ぶと、「Bluetooth ネットワーク接続」「Wi-Fi」「イーサネット」などのメニューが表示されますので、PCが何を利用してインターネットに接続しているかをチェックすることができます。
ここで、「Wi-Fi」アイコンに×印がついていれば、現在インターネット接続を利用していないことを示します。
インターネット接続に不具合が生じたときは、これらのLANドライバをアンインストールした上で再インストールすると、問題が改善される可能性があります。しかし、そのまえに一度、ドライバが最新のものかどうかを確認しておきましょう。
手順は、「Wi-Fi」や「イーサネット」のアイコンを右クリックして「プロパティ」を表示し、そこから「構成」ボタン、「ドライバー」タブの順に進んで、表示されたバージョンが、メーカーのWebサイトにある最新のものと一致するかを確認するだけです。もし、古いバージョンを使用していたら、「ドライバーの更新」「ドライバー ソフトウェアの最新版を自動検索します」の順で最新版を入手してください。
LANドライバのインストールができない場合
LANドライバはインストールされているものの、「?」マークが表示されていて、ドライバに不具合が生じたりしていることもあります。
LANドライバをいったん削除し、再インストールする作業に不安がある人は、メーカーのサポートなどを受けるようにしてください。また、ネットワーク機器にCD-ROMなどが付属していて、そこに「アンインストールツール」がある場合は、それを使ってアンインストールしたほうが、その後の不具合が生じにくくなります。商品のパッケージなどを改めて確認してみると良いでしょう。