WPSを使ってプリンターをWi-Fi（無線LAN）に接続する方法と、できない場合の対処

WPSとは？

WPS（Wi-Fi Protected Setup）とは、Wi-FiルーターとWi-Fi（無線LAN）対応端末を接続する際に、WPSボタンを押すだけで簡単に接続設定ができる規格のことです。
通常、Wi-Fi（無線LAN）の親機（Wi-Fiルーター）と子機（PC、プリンター、携帯ゲーム機など）を接続する場合、親機の名前（SSID）やパスワードを調べて子機側に入力することになるので、とても便利な機能といえるでしょう。
なお、WPSの名称はメーカーによって異なる場合があり、エレコム製品では「かんたんセットアップ」という名称となっています。

なお、WPSは最新のWi-Fiセキュリティプロトコルである「WPA3」に対応しておりません。WPA3を利用したい場合は、ご注意ください。

プリンターとWi-FiルーターをWPSで接続する

最近のプリンターは、Wi-Fi（無線LAN）経由でPCに接続することを前提とし、LANケーブルを差すポートがないモデルも増えてきました。ですから、PCから離れた場所にプリンターを設置している人も多いでしょう。ここでは、WPSを使って、プリンターとWi-Fiルーターを接続する方法をご紹介します。

プリンターとWi-Fiルーターの接続方法

Wi-Fi（無線LAN）機能つきプリンターの場合、プリンター側のWPSボタンを押してから、接続したいWi-FiルーターのWPSボタンを押すことで、接続設定が完了します。
プリンター本体にWPSボタンがついていない場合は、プリンターを操作するディスプレイから設定を行います。ディスプレイに表示されたメニューを操作し、接続設定を完了させましょう。

プリンターがWPSでつながらないときは？

プリンターとWi-Fiルーターが接続できないときは、プリンターの設置場所を見直しましょう。接続したいWi-Fiルーターとのあいだの障害物や、距離が長すぎないかなどを確認してください。
あまりに遠すぎる場合は、電波がうまく届いていない可能性があります。この場合、WPSを使わず、Wi-FiルーターのSSIDとパスワードをプリンターに直接入力してみるのもいいでしょう。
手入力する場合、エレコム社製のWi-Fiルーターであれば、「WRC-2533GST2」のように、本体から外して持ち運べるスティック状の「暗号化キーラベル（SSIDとパスワードが記載されている）」がついているモデルであれば、SSIDとパスワードをメモする手間はいりません。
それでもダメな場合は、電波がきちんと届いていないので、Wi-Fi（無線LAN）中継器やメッシュWi-Fi対応機を導入する方法もあります。

メッシュWi-Fiについて詳しくは、下記のページをご覧ください。
家のすみずみまでネットが繋がる！メッシュWi-Fiで通信が安定！ Happy Wi-Fi Life

Wi-Fiルーターのセキュリティ機能つきがおすすめ

プリンターをWi-Fi（無線LAN）経由で接続することで、離れた場所からプリンターを利用できるようになるなど利便性が増しますが、Wi-Fiルーターのセキュリティには注意が必要です。
エレコムのWi-Fiルーターには、悪質なサイトへの通信をブロックし、ルーターのセキュリティ機能を強化する、トレンドマイクロ社の技術を利用したセキュリティシステムが導入されています。おすすめのWi-Fiルーターとしては、ハイパワーのアンテナを内蔵し、高速通信を可能にした「WRC-2533GST2」があります。

メッシュWi-Fiを使い、時代に合ったWi-Fi（無線LAN）環境を構築しよう

メッシュWi-Fiは、現時点では過度なWi-Fi（無線LAN）ネットワークに感じるかもしれません。ですが、今後、テレワークやオンライン授業など、より安定した無線環境が求められる時代が来ると、家中にWi-Fi（無線LAN）ネットワークを構築できる、メッシュWi-Fiの導入が必要になる可能性もあります。
また、家中にWi-Fi（無線LAN）ネットワークがあれば、プリンターのようなPC周辺機器だけでなく、エアコンやテレビなどの家電製品をWi-Fi（無線LAN）に接続してコントロールする、スマートホームの実現も容易です。
この機会に、一度現在のWi-Fi（無線LAN）環境を見直し、メッシュWi-Fiの導入を検討してみてはいかがでしょうか？