Vol.15 無線LAN使用の際、「エラーメッセージ」への対処方法
エレコムWi-Fi製品購入ガイド無線LANの基礎知識

「接続されていません」……無線LANを使っていて 出てくる「エラーメッセージ」に あたふたしたことはありませんか?

無線LANで快適なインターネット環境を実現したはずなのに、ある日突然やってくる「接続されていません」のメッセージ! アメリカ人でもないのに、「オーマイガー!」と叫びたくなってしまいます。そんな無線LANのエラー表示に、落ち着いて対処するための「原因追求法」と「対処法」を紹介しましょう。

原因究明のためのステップ

いままで無線LANでインターネットにちゃんとつながっていたのに、突然つながらなくなった経験をした人も多いと思います。ルーターの表示には「接続されていません」の文字。そのようなときには、まずは落ち着いて原因を探りましょう。原因探求のためのステップを紹介します。

1. ケーブルをパソコンに直につなげて有線LANで接続してみる
パソコンのLANコネクタと、ルーター本体のLANコネクタにLANケーブルを直結します。インターネット回線が正常に機能していれば、それでインターネットに接続されます。有線LANで接続されるのなら、原因は無線LANの設定か、パソコン側の無線LAN環境(ドライバー、無線LANカードなど)の不具合であることがわかります。
2. 充電式のルーターか、コンセント接続式のルーターかをチェック
充電式のルーターの場合、気がつかないうちに電池がなくなっている場合があります。消費電力が少ないため、ついつい電池残量を気にかけることがありませんが、24時間電力を消費するルーターは、少しずつではありますが確実に電池を消耗させます。電池残量を確認してみましょう。
3. 電波状況を他のデバイスでチェック
これまで正常に無線LANの電波が届いていても、なんらかの環境の変化で、電波が届かなくなったり、周囲の電波に干渉されている場合もあります。ルーターの設置場所を移動させてみましょう。もし、タブレットやスマートフォンなどがあるなら、それらのデバイスで無線LANに接続できるか試してみてください。パソコン以外でつながるのなら、原因はパソコン側にあることが明らかになります。
4. ルーターのランプを確認
ルーターが普段とは違うランプを点滅させている場合があります。そのような場合、ルーターがなんらかのトラブルを抱えている可能性が高くなります。ルーターの電源を、コンセントから抜いて、20分ほど置き、再びコンセントを差し込んでみてください。それでもランプ点灯が変わらないのであれば、ルーターの故障の可能性が高くなります。

無線ルーターと接続できなくなったときの簡単な対処法

自宅などで、いつもと同じように使用していたのに、突然使えなくなったとき、意外と多いのが、家族の誰かが別の部屋でインターネットを使用していて、使い終わったあと、ルーターの電源を切ってしまう、というケースです。

まず、電源がオンになっているかを確認してみてください。また、原因の項でも述べましたが、バッテリー切れも、思った以上に多いものです。ルーターのバッテリーが十分にあることも確認してみましょう。交通量の多い道路に面した家では、大型トラックなどが発する強い電波によって、電波干渉が起こり一時的に使えなくなるケースもあります。

他にも、天候によっても同様のことが起こります。時間を置いて再び試してみると、意外と使えるようになっていることが多いです。また、パソコンのネットワークアイコンをクリックして、接続状況を確認してみましょう。使用している無線LANが表示されていたら、回線を選択して再接続してみます。

いずれの方法でも接続できない場合は、ルーター本体の故障が原因であるケースが考えられますので、メーカーのカスタマーセンターに問い合わせてみることをおすすめします。

原因を調べて冷静な対処を

「無線LANにつながらない=ルーターの故障」と考える前に、ひとつずつ冷静に原因を確かめてみましょう。この記事で紹介したステップと対処法を確かめてみることで、解決できるケースがあります。エラーメッセージが流れたら、今回紹介した方法を試してみてください。